大空 short

□憂鬱
1ページ/3ページ

「はぁ・・・」

窓際の席に座る男子がため息をついた
名前は沢田綱吉
通称ダメツナとして生きてきているが
本当はボンゴレというマフィアの10代目候補
そのツナの元に銀髪の男子といかにも腹黒そうな・・・爽やかな笑顔を見せる男子が寄ってきた

「10代目・・・ここのところずっとため息をついていますがどうされたんですか?」

「ツナ、一人で抱え込むなよ」

「あ・・・獄寺君に山本・・・
 うん・・・でも大丈夫」

「何かあったらいってくださいね!
 俺が10代目のお役に立てるように努力いたします!!」

「そうなのな、何かあったらいうのな」

「ありがとう」

ツナの笑顔を見たとたん
獄寺と山本は顔を赤くして席へ戻っていった
因みに、それを見ていたほかの男子も顔を赤くしていたがツナは気づいていない
それから授業中も何度もため息をついて
クラスのメンバーは心配でしょうがなかった

「ツナ君、なにかあるならいってね?
 相談に乗るよ?」

「そうだぞ、沢田」

「京子ちゃんに黒川・・・大丈夫、心配ないよ」

二人はツナの複雑そうな笑顔を見てさらに心配になった

今日の放課後は守護者が集まり
訓練を行う日であったが
ツナは相変わらずため息をついていた
すると守護者がツナに聞こえないように話し合っていた

「ねぇ・・・小動物はどうしたの?
 いつもとまるで違うけど」

「わからねぇ・・・学校にいるときからなんだ・・・」

「ふーん」

「沢田は極限にどうしてしまったんだ!?」

「先輩ツナにばれるっすよ!」

「! 極限にすまん・・・」

「クフフ・・・あの様子でのっとるには・・・」

「骸様・・・ひどい」

「! クローム誤解ですよ!」

「・・・」フイッ

「!!」ガガーン

「へっへ〜ん、ランボさんツナがため息つき始めたの知ってるもんねー!」

「なんだと!?」

守護者がそういっていることにツナはもう気がついている
その様子を見ていたりボーンがツナに問いかけた

「どうしたんだツナ、ためいきばかっりだぞ?
 それに守護者どもを心配させんな」

「! そう・・・だよね!」

「ああ、自分の私情で守護者共を心配させんな・・・ボスが」

「俺はボスじゃないからな!?」

「ボンゴレボス10代目だろ?」

「こ・う・ほ!」

その言いあいを聞いたのか
守護者が何事かと寄ってきた
ツナの元気な姿を見てほっとしたのか
よってきて、話し始めた
ツナは笑顔で答える
守護者は大空の笑顔を見れて喜んでいた

END
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ