大空 short

□大空の素顔
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「10代目! おはようございます!」

「おはよう、獄寺君」

「おはよーなのな」

「おはよう、山本」

俺は沢田綱吉 ボンゴレ10代目候補 今は守護者の二人と登校中
嵐の守護者の獄寺隼人 雨の守護者の山本武
二人とも、かなり強くなってきているんだ、俺もだけどね
ボンゴレギアはナッツたちとも戦えるし、戦いはあまり好きじゃないけど
ナッツたちといられるのはすごく嬉しい
っと、俺には隠し事があるんだ
リボーンも、守護者の皆も、父さんも、母さんも知らない俺の
もう1つ・・・いや 本来の顔を見せたことが無いという・・・

「今日は早いね、小動物」

「お、おはようございます 雲雀さん」

「けっ」

「おはよーございます」

とはいうものの
リボーン、雲雀さん、骸あたりには
ばれかけてるけど
今の俺はダメツナだから
三人の前で転んだり、馬鹿なことをいったりすると
やっぱ違うなってかんじで思ってくれる
実際、今のしゃべり方(思考)はダメツナのほう
教室に入ると、友達から挨拶が来るからそれに挨拶で返す

「あ、おはよう ツナ君」

「おはよう、京子ちゃん」

京子ちゃんには悪いけど、俺の演技の中に
純粋に普通の女の子(マフィアと関係の無い子)がすきというイメージを持ってもらうために
普通の子がすきということを知ってもらっている
後は授業中寝たり、馬鹿な答えを言ったり、体育でこけたりすれば
ダメツナの完成
そうやってきたよ

―――授業中―――

「沢田、この答えは?」

「あ、はいっ! えーっと・・・3?」

と、適当な答えを言ってみる
答えは9だけど
そういうと周りから笑いが起こり、先生からは苦笑いつきのため息がこぼれた
影から見ていたのか俺の机に銃弾が埋め込まれる
サイレンサーつきか、飛んできたほうをみるとリボーンが ダメツナが といっているように見える顔をして俺を見ていた
正直俺は叫びたい
こんな問題簡単すぎて話にならんと・・・
ダメツナだからな仕方ない・・・

ガシャァァァァァァァァァァンッ!!!

「っ!?」

「きゃああああああああああああああああ!」

「うわああああああああああああああああ!」

なんだ!?
リボーンがついにやっちゃった!?
窓のほうに目をやるとそこには・・・











まさかのマフィアーーーーーーーーーーー
ちょっ!?
まさかこのタイミングで命をとりにきたとか?←
ボンゴレとかマフィアの話し出さないでよ・・・・?

「ボンゴレ10代目の命は貰ったぁ!」

ってバカかあああああ!?
復讐者に捕まりにいったああああ!!?
ただの馬鹿かよ・・・
けど・・・一般人にまだ手を出していないか

「さあ、どうするボンゴレ・・・
 おとなしくでて来い
 さもないと雷の守護者の命は無い」

ランボ・・・か
まてよ?ランボってことはイーピンとか
母さんは・・・?
復讐者が来ないってことは手は出していない・・・
でも、ランボを傷つけるのはちょっとな
ってことはこいつらは2人以上か

「さあ、10秒以内にでて来い
 守護者も・・・だ
 10・・・9・・・8・・・」

どうする・・・でるか?
獄寺君は出ようとしてる・・・
山本も・・・だったら俺も出るしかない!

「・・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」

ガタンッ!

「「「俺が守護者/10代目だ!」」」

「え? 獄寺君?」

「山本・・・?」

「ダメツナが・・・?」

そんな信じられないような眼で見られたの久しぶり――・・・

「でたな、ボンゴレ
 先に言っておこう、我々がここにいる奴らに手を出さないと思っているだろうが
 やってやるぞ?
 復讐者の最高責任者と顔見知りでな
 多少の許可はでた
 しかし、お前たちは・・・」

「話は早い、俺達が生徒に危害を加えはしない!!」

「そうだ、さあ、かかってこいよ」

「10代目は俺が守る!」

いや、生徒を守ろうよ獄寺君
って、こんなことしてたら・・・あの人がきちゃう・・・

「・・・何校舎壊してるの?」

「ひっ、雲雀さん・・・」

「雲・・・か」

「何勝手に僕の並中に入ってるの?」

雲雀さん・・・怒りのポイントは校舎を壊されたことですか・・・
まぁ、こっちにとっては都合が良い
生徒を傷つけられそうになってるっていえば・・・

「雲雀さん、アイツが並中生を傷つけようとしてるんです!
 手伝ってくれませんか!?」

「小動物たちと群れるのはイヤだけど
 生徒に危害を加えるのなら容赦はしないよ?」

「ふふ、ここでやるのは分が悪い
 グラウンドに行こうか」



ーーーグラウンドーーー

「で、何で皆まできちゃったかな?」

「え・・・だってさ?」

「ねぇ・・・」

クラスメイト全員どころかこのことを知った全校生徒がきちゃった・・・

パァァン!

!?
リボーン!?
あぁ、一般人を巻き込むなってことをいいたいのかな
ま、それどころじゃないし

「いくぞ」

「っ!?」

「速い! 10代目!」

「ツナ!!」

速い・・・けど俺の相手じゃあない
炎出しても大丈夫かな?
お、リボーンからOKでた♪

「速いけど・・・俺の相手には不足だな」

「なんだと?」

「鬼ごっこだ、俺について来い」

「鬼ごっこ?」

「お前の狙いは俺の命、どうだ?
 命をかけた鬼ごっこは」

俺がそういうと、獄寺君や山本、リボーンまでもがびっくりしてた
やば・・・裏の顔(表)がでてしまった・・・
ダメツナはスリルがきらいだったなぁ
いやー、俺としたことがミスしたなー

「ツナ!?」

「10代目何を!!」

「ツナ・・・正気か!?」

「あー・・・」

「ククククク、おもしろい・・・やってやろうじゃないか」

「クス・・・では・・・スタート!」

俺が炎を出して飛ぶと、生徒から悲鳴が起こった
そりゃ、人間が炎出して飛んだらそうなるよね・・・
っと、アイツは速かったな
もうすこしスピード上げるか

「さすがボンゴレ・・・一筋縄ではいかないか」

「これぐらいは簡単にやってのけないと10代目として
 部下に笑われるからな」

「クク・・・部下・・・か
 俺にも部下がいるぜ・・・お前の近くに」

「何!?」

何を言っているんだ?
では・・・あいつの仲間は二人以上!
どこだ・・・慌てるな・・・慌てるな・・・
右!!

「ぐああああああああああ!」

「ばかな! 何故分かった!!」

「俺には超直感がある なめるな・・・!」

「クク、さらにおもしろい」

「笑っていられるのも今のうちだ・・・」

速めに移動をして、あいつの背後へ
アイツは困惑してるだろう

「!?
 どこへいった!!!」

「オペレーション・・・X」
(了解しましたボス)

まだ気づかない
俺の技は大抵しっているだろう
速めに・・・終わらせる!!!
よし・・・これでたまった

「XBURNER AIR!」

「なに! ぐああああああああああああ!」

「ふう・・・」

戻るか
木っ端微塵になったことだし
グラウンドに戻ったらなぜか全員に拍手で迎えられた
なんでだ?マフィアのボスって分かっただろうに・・・

「お疲れ様です!10代目!」

「すごかったのな ツナ」

「フン・・・」

「ま、ダメツナにしちゃあよくやったな」

「あぁ」

あ、ダメツナの返事じゃなかった
またやっちゃったぁ・・・
なんで、こんなミスしちゃうかな?
あーリボーンがすごい眼で見てる・・・

「やっぱりお前は・・・それは演技だな?ツナ」

「・・・」

「10代目?」

「ツナ?」

「・・・」

ばれたか・・・
雲雀さんもやっぱりって目をしてるし
バラスしかないのか・・・
ちぇ・・・小さいころから頑張ってきたのに
意味なしかぁ

「バラたらしょうがないな
 そうさ、俺はダメツナを演じてきた
 こういう刺客に油断させるため・・・
 小さいころから狙われ続けてきたからこんな演技をするという考えを思いついたのさ」

「実際は・・・」

「成績優秀、運動神経抜群の完璧人間?」

「・・・・っ! さっすが10代目です!!!」

「すごいなツナ! すっかり騙されたのな♪」

「小動物がねぇ」

まだ小動物扱い!
結構傷つくのに・・・(汗
ま、これからは普通にいれば良いか
うあぁ、ラクになったぁ

「ってことで、よろしくな」

「おう」





ーーー次の日ーーー

「沢田寝るな」

「・・・」

「沢田!」

「眠い・・・なんすか?」

「お、おう・・・この答えは!」

ねむい・・・ん?数学・・・
ってことは・・・答え・・・
x=5・・・y=3・・・かな

「ふわぁぁ・・・x=5、y=3」

「!? よ、よろしい・・・」

「ふわぁ・・・」


ーー体育ーー

「ピッ! 沢田!」

「・・・」

マット運動ダルッ・・・
何でも良いからって・・・
中学で前転とかやってるやついるし・・・
かるーく、そうかるーく・・・

ダンッ! タンッ! トッ!
タタッ! タンッ! トスッ!

あれ?
やっちゃったパターン?

「キャアアアアア!
 沢田君かっこいい!!!」

「ツナ君格好良いね」

「・・・ども・・・」

「クール!! かっこいい!」

「10代目! しびれるっす!」

「ツナ、すごいのなー!」

なんか、ダメツナのほうがよかった気がする・・・

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