『運命って考えたこと、ある?』
そう聞かれた私は首を横に振った。
『俺はあるよ。いつも考えて、感謝してる。カガリに出会えた運命に』
アスランは少し照れくさそうにそう言った。
『ばか』
私は恥ずかしくてアスランにそっぽを向いた。
でも本当は嬉しい。
さっきは考えたことないって嘘ついたけど、私もアスランと同じなんだ。
あなたに
出会ったこと、恋したこと、あなたの特別な人になれたこと。
すべてに感謝してる。
私が私に生まれて、よかった。
あなたがあなたに生まれてきてくれて、よかった。
『来年も再来年も、その先もずっと一緒にいられる運命だったらいいな』
『うん』
『来世も一緒だったらもっといいな』
『そうだな』
なんて、二人で途方もないことを考えた、お正月。
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今年もよろしくおねがいします。