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□パールピンクのソレ。
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「カガリ…好き」
「ん、ぁ…あすら」
キスを交わしながら、優しく近くのソファに沈められるカガリの身体。
手をつなぐ時だって、抱きしめる時だって、カガリの顔色を伺ってから行動に移ることが多いアスランも、こういう時だけは自分の想いのままに行動することにしているみたいだ。
それが嬉しくもあり、恥ずかしくもある。
アスランの男のくせに細い手が、カガリのブラウスのボタンを外しにかかった。
ぼんやりとその光景眺めていたカガリだが、白いブラウスから透けた下着の色を見てふと思い出したことがあった。
そうだ、今日は…。
「カガリ、新しい下着?」
ブラウスをはだけさせたアスランが、厭らしい手付きでそれを撫でる。
「カガリがこの色を選ぶなんて珍しいな。似合ってるけど」
「ん…実はな」
今日のブラはカガリならば買うことはないだろう色…パールピンク。
「これ、メイリンのなんだ」
「えっ…」
それを告げた瞬間のアスランの表情は、本人には悪いが、正直言って面白かった。
まぁ、一時期恋敵だったし、まさか下着を貸し借り(さすがにブラだけだが。パンツは抵抗がある)するほどの仲になっているとは思いもしなかったのだろう。
一瞬で顔を真っ赤にしたと思ったら、急に眉を潜めて、泣き出しそうな表情になった。
そして、ジトっとした目で何か言いたげにカガリを見つめる。
「何だよ…」
「どうして今、それを…」
「お前が聞いたんだろ」
「それは…そうだけど」
そんなにハッキリ言わなくても。
アスランがポスンと身体の上に落ちてきた。
ちょっと苦しい。
「楽しいのか?」
「ん?」
「下着なんか交換して、楽しいか?」
「んー、まぁ着たことない色も着れるし…嫌いじゃないな」
「…女ってよくわからない」
アスランは深い深いため息を吐いた。
20100712
下着交換…2次元ならありかな?