御題

□無知な君を
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「天然記念物、だね」

と、キラ

「アスラン、がんばれよ」

と、ディアッカ


「……あぁ」

最後の情けない返事はアスラン…


男性陣は一斉にため息をついた……




「なっ、何なんだよ…皆してっ!」

カガリはいきなりのため息に、ちょっとムッとして言い返すが


「…はぁ」

今度はそれさえもわかっていないのか、と云うアスランのため息


「いいのよ、カガリは知らなくて」

「そうですわ、知っていても大して得しませんから…」

慰めてくれたのはミリアリアとラクス



でも……


「そういう事言うって事は、ミリィもラクスもわかってるんだろっ?!」


「え?まぁ…そりゃあ、わかるわよ…ねぇ?」

「えぇ…」


二人は顔を見合わせて、頷きあった


わかっていないのは、カガリだけらしい



「何なんだよ、アスランだってさっき、顔真っ赤だったじゃないかっ!」

「え?」

急に矛先が自分に向いて、アスランは驚いたようだった


「いや…だって、あんな事簡単に答えられないだろ?」

アスランは軽く頬を赤くする


「だからっ、あんな事って、何なんだよっ!」



――――――



放課後、一緒に帰るために、アスランの待っているところへ行ったカガリ


アスラン一人だと思っていたら、先客が4人

キラとラクス、ディアッカとミリィに囲まれて、アスランは返答に困っているように見えた

しかもアスランは顔が赤くなっている


――集団告白か?

カガリ自身、意味のわからない事を考えながら、その輪の中へ入っていった


「アスラーン、ごめん、待たせたな」

「あ…いや」

「丁度良いところに来たな、姫さん」

「へ?」

「アスランが恥ずかしがって話してくれなくてさ」

「キラっ、ディアッカっ!カガリを巻き込むな!」

「お前が話そうとしないからだろ?」

「そうだよ、カガリを巻き込んでほしくなかったら、今言いなよ」

「ぅ…」

アスランはディアッカとキラの勢いに負けたらしく、黙ってしまった


「でさ、姫さん」

「実のところ…」



「「アスランとヤった?」」



……………



「何を?ゲーム?」




「…それ、本気で?」

「え?」


「マジかよ…」

そして話は今に至る……



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