白昼夢

□其の六
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「で?いつまでそうしてるつもりなの?左之さん」

沖田さんが発した台詞に、ハッとする。

そうだった。
ここには沖田さんもいるんだった!

急いで左之助さんから離れるが、いつのまにか、部屋にいる人が増えている。
どこにいたのか、さよが駆け寄ってきて、しがみついた。

「へー。千鶴ちゃんたら、いつの間に左之さんとそういうことになったの?しかもなんか子供までいるんだけど」

沖田さんはもちろん、

「おーおー。見せつけてくれるねぇ」
「ち、千鶴…そんな、嘘だぁ…」

永倉さんに平助くん

「なんだ、大人っぽくなったじゃねぇか」

土方さん

「ゆ、雪村、その……綺麗に、なった」

斎藤さんに

「雪村くん………」

斎藤さんと同じくらいに顔を赤くした山崎さん。
それに…

「お、大人になった私がああなら、私だって……だい…大丈夫...だよ、ね?」

小さい私までいる……

「ゆ、夢…?」

新選組のみんながいるというだけでも状況が飲み込めないのに、さらに私がもう1人いるなんて、夢だとしかおもえない。
でも、さよもいるし……えっ?でも…

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