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□名前の呼びかた
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「ねー赤ちーん」
「ねー黒子っちー」
「ねー峰ちーん」
「ねー緑間っちー」
「「ねー名前ー」」
今までずっと疑問に思ってたこと。
どうして涼太と敦はあたしを普通に呼ぶんだろう。
正直な話、あたしだって涼太と敦に
名前っち、とか名前ちーん、って呼ばれてみたい。
…これって仲間はずれ?
「ねぇ、なんであたしだけ普通に呼ぶの?」
「「え?」」
…なにこの反応。
「あたしだけ仲間はずれなの?」
「そ、そんなことないっスよ!?」
「そうだよー名前ー」
「絶対…仲間はずれ、だもんっ!(グスッ)」
ダッ!
「あーあー
黄瀬ちーん、どうするのー?」
「どうするって言われても…」
名前の呼びかた
(仲間はずれっていうよりー)
(その逆なんスよね)
(気付いてないの、名前さんぐらいです)
「探しに行くっスよ〜」
「黄瀬ちん、おんぶー」
「ぅえ!?」
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