薄桜鬼夢小説
□第2章
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屯所に戻り沖田と千鶴は山南に呼ばれた。
山南:大したものですね。桝屋に運び込まれた武器や弾薬を押収し、古高い俊太郎をとらえてくるだなんて。
山南は穏やかな顔をしながら皮肉に言った。
沖田:そうするしかなかったんですよ。上手くいったかいいじゃないですか。怪我もなかったことだし。
山南:千鶴さん大手柄でしたよ。
沖田:山南さん?それはひどくない?
平助:桝屋を見張っていた島田くんや山崎くんに悪いと思わないわけ?
山崎:我々のことは気にしないでください。
島田:私たちも手詰まりでしたから、沖田さんたちが動いてくれたおかげでもあります。
千鶴:す、すみません。私が父様のことだと思い、後先考えず…。
楓:(なんか空気悪い…。)み、みな…。
山南:君江の監督不行き届の責任は沖田くんにありますよ。
土方:それに関しちゃ、外出許可を出した俺にも責任がある。こいつらばかりを責めないでくれ。
左之助:ところでよ、古高はなんかはいたのかよ。
土方:あぁ。風の強い日を選び京の町に火を放ち、天子様を長州へ連れ出すのが奴らの目的だ。
新八:京の町に火を放つだぁ!(激怒
楓・千鶴:(ビクッ)
島田:これまでの動きを見ていると、おそらく今夜四国屋か池田屋に会合が開かれるかと…。
近藤:トシ、隊士たちを集めてくれ。会津藩と所司代に報せを出せ。
楓:(ブルブル)…こ、怖い…。
土方:…。楓、ちょっとこのあと部屋に来い。総司、隊士たちに指示を頼む。
沖田:いいですけど、楓ちゃんをいじめないでくださいね。僕の楓ちゃんだから。
土方:黙ってろ!いつからこいつはお前のものになった。