10Ks!

□ずっと傍にいて-2-
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『Going!』が終わって俺は着替えもしないまま中丸のマンションへと向かった。



和「ただいまっ゛!」
雄「おかえり…お前、そのまま来たの?」
和「そうだよっ゛時間勿体ないモンっ!」
雄「時間が勿体ないって?」

俺は挨拶も早々に中丸の部屋に入ると、上着を脱いでワイシャツも脱いだ。

雄「おいおい、なんだよ?どうした?」
和「着替えるの!動きやすい格好にっ゛」

俺は中丸の部屋に置いておいた自分の着替えからトレーニングウェアを引っ張り出して着替えた。

和「オシ!やろう!」
雄「へっ?やろう?何を??」
和「アクロヨガだよ。中丸が北澤さんとやってたヤツっ゛」

俺は目をパチクリしてる中丸を他所に足を開いて屈伸を始めた。

和「準備OK!さぁー!やろうぜっ゛」
雄「えっ?えっ?まさかアクロヨガやる為にワザワザ来たのか?」
和「そうだよ。早くやろう!」
雄「早くやろう、って…」

俺は準備万端。
どっからでもバッチこーい!だったけど、肝心の中丸のノリが悪くてなかなかアクロヨガまで漕ぎ着けなかった。

和「どうしたの?やろうよっ゛」
雄「やだよ、疲れてんのに」
和「俺だって疲れてるよ!函館から帰って来てそのまま生放送なんだから!中丸は仕事朝だけだろう?」
(あ!しまった!)

地雷を踏んだ。

俺が思った時には遅くてー、
みるみる不機嫌になる中丸の顔が見えた。


雄「…だったら、やらなきゃイイじゃん!…今、何時だと思ってんだよ?非常識だと思わないのか?!」
和「…うっ゛」

正当法で来られると弱い↓
本気で怒った中丸の前では俺の甘えなんて何の意味も成さない。
ソレは今までの長い付き合いの中でも重々承知しているコトだった。


和「ごめん…」

俺はぺこりと頭を下げた。

こうなったら謝るしかない。

(中丸が怒ったら、口きいてくれなくなっちゃうモン…)

俺は心の中で思いながらチラリと上目遣いに中丸の顔を見てみた。

雄「ハァ…」
和「ごめんなさい…↓」
(溜息吐かれちゃった↓)

俺はもう中丸の顔色を伺うコトさえ出来なくて…↓
ただ、ひたすら中丸が許してくれるのを待った。


雄「しょうがねぇ〜なぁ〜っ゛」

中丸はヤレヤレって態度だったけど、そう言ってくれた!
思わずその言葉に顔を上げる俺っ゛(多分、目がキラキラしてると思う!)

雄「コッチ来いよ、広い場所じゃないと危ないから、」
和「やってくれるの?」
雄「ヤルしか無いだろう。…その為に来たって言われたら…」

中丸はブツブツ言いながらだけど、確実に言葉尻は柔らかくなっていて俺はホッとしたのと同時に『ヤッター!中丸とアクロヨガ出来るっ゛♥』と、有頂天になったっ゛♥
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