君の秘密は、僕のモノ

□人間観察モニタリング!
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ココで、薄っすら嫌な感じのする部屋だと思い始めた中丸に女性仕掛け人がこんなコトを言い出した。

「そういう時に、あの、私、いつも持ってるモノがあるんですけど…」

と、鞄の中を何やらゴソゴソやりだした。

「ココ、なんか変な感じがしますよね?」
淳「うん、なんかちょっと、確かに…寒い気がする、」
雄「え?マジで?」

田口が輪をかけて話し、中丸も不安そうに聞く。

「コレ、普通のウェットティッシュなんですけど、こうやって手を拭きながら『私に近付くな!私に近付くな!』って言うんです」
雄「ホントに?」

半信半疑に聞く中丸。
しかし、彼女の真剣な表情に段々と信じ込んで来たようで…

「是非、皆さんも、」

と、差し出されたウェットティッシュを見て「いやぁー」と、遠慮する俺たちとは間逆に

雄「いや、一応やっておきましょうっ」

と、誰よりも先に彼女からウェットティッシュを貰い言われた通り広げたウェットティッシュを両手に挟み「俺に近付くな!俺に近付くな!」と、真剣に手を拭く中丸っw本当に素直な奴だと思う。w

一応、俺たちも中丸ほどじゃないけど、ウェットティッシュを貰い軽く念じながら手を拭いた時だった。

雄「俺も、こういうの信じないタイプの人間だったんですけど…亀梨くんが霊感あるって言ってて、数珠をつけてたんですよ、」

と、自分の右手首を左手で持ちながら話し出した中丸に正直俺は驚いた!

…だって、ソレはこれから使う仕掛けの一部に関係する話だったから。俺は固唾を飲んで中丸の話を聞いた。

雄「ダンスの振り付けの、ビデオを撮ってたんですけど、撮ってる最中にその数珠がパーン!て弾けたんですよ、」
「えー?」
「うわっ!」

と、良いタイミングで怖がる男性女性両仕掛け人っw

中丸も更に乗って来てその時のコトを話す。

雄「コレは何事だ?と思ってVTRを見返して見たら、霊がどうの、って言ってたんだよね?」

ココまで話して俺たちに話をフル中丸の表情は真剣そのもの。

竜「映像で見ると、割れたトコロから白い煙が出てて…」
淳「確かにソレはあった…」

中丸の話に上田が続き、田口も俯き加減に認めた。

こうして、自ら怖い体験談を話してドンドン深みにハマる中丸っ

そこでまた、女性仕掛け人が「良いものがあるんですよ、」と、取り出したのはなんと、海水のおよそ4倍のしょっぱさだという塩水。

「コレ、魔除けにすごく効くんですよ、」
雄「マジでっ?」

中丸が驚く中、淡々俺たちの分まで塩水を紙コップに注ぐ女性仕掛け人。

「是非、飲んで下さい、」
雄「一応、飲みましょう、」

俺たち3人が誰も手を伸ばさないのに、中丸だけはそう言っていち早く塩水の入った紙コップを取り早速飲んでいた。

雄「Σ!」
亀「どう?超〜しょっぱい?」

口に入れた途端に反対向きに座り悶絶する中丸に向かって聞いてみたっw

中丸は軽く手を上げ「大丈夫」と合図を送ったかのように見えたけど、本当はしょっぱ過ぎてマトモに喋れない状態だったようだ。

何度も椅子から立ち上がり、何度か紙コップに戻しそうになりながらも、女性仕掛け人に悪いと思ったのか、中丸は一滴も塩水を吐き出すコトも無く頂いた塩水を飲み切った。
(こういうトコロは本当に律儀だと思う。)

亀「そんな、濃い?w」
雄「海水だぞっ!」

半笑いで聞いた俺に中丸は真剣な表情でそう言い切ったっw

雄「こんなの、飲んでるんですかっ?」

余りのしょっぱさに女性仕掛け人に聞く中丸。
中丸の質問にも「はい」と、真剣に答える仕掛け人に笑いが込み上げて仕方がなかったっw
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