少女漫画みたいなお話。

□お手手繋いでっ゛【おまけ】
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「中丸、どうした?」
雄「すみません…」

俺、中丸雄一。高3。
バリバリの受験生だ。

俺は今、予備校の講師に呼び出されてお説教を食らっている。

何故なら、先日受けた模試の結果が散々だったからだ。

「お前がこんな単純ミスするなんて珍しいじゃないか?…何か悩みでもあるのか?」
雄「あります!」
…と、言いたいが言えない。
「うん?どうした?」
雄「いえ、別に悩みはありません。…ただ、最近寝不足で注意力が落ちてました。」
「寝不足かぁ〜…根を詰めるのも良いが、いざと言う時に注意力が欠けてました。じゃ済まないぞ?睡眠はしっかりとれよ、この時期に成績落とすのは不味いぞ?」
雄「はい。すみませんでした。以後、気をつけます。」

俺は頭を下げて部屋を出た。

雄「AからC…本当にこのままじゃ不味い。一刻も早く自分のペースを取り戻さないと!」

俺は廊下でテストの判定用紙を広げて1人心に決めた。

ソレには先ずやらなければならないコトがある。


和「雄にぃ〜っ゛♥おかえりーっ゛♥」

(コイツだ!俺の寝不足の原因。
亀梨和也。俺の隣に住む2つ下の幼馴染みで高1。つい最近恋人になった。)

雄「ただいま…」

俺は部屋に入るなり既に遊びに来ていた和也に冷たい目線を投げかけて答えた。

和「雄にぃ、どうしたの?元気なぁ〜いっ゛お腹空いた?肉まんあるよ、食べる?」
雄「要らないよ。腹が減ってるワケじゃない、…つか、どっから出してんだっ゛」
和「うん?こうやっといたら温かいからっ゛蒸したてだよっ゛エヘっ゛一見巨乳っ゛♥」

和也は薄い水色のモヘアセーターの裾から両手を入れて肉まんを2個取り出して笑って答えた。

(なんだ?コイツ!クソ可愛いぜっ゛♥
…て、いかん!いかん!
今日こそは毅然とした態度を取らないと!)

俺は一瞬和也の可愛さに絆されそうになりながら頭をプルプル真横に振って言った。

雄「一見巨乳ってね〜…そんなトコ入れてたら熱いだろ?ヤケドするぞっ゛…ソレより、和也、今日は帰って…」
和「熱っ!」
雄「えっ?どした?」

和也が急にお腹を押さえて痛がり出したから慌てた!

和「お腹に入れてた肉まんが熱かったぁ〜っ゛見て、見て、お腹赤くなっちゃったっ゛♫」

和也はペロンとセーターを捲り上げて赤くなった腹を見せてきた。

雄「あ〜あ〜っ゛何やってんだよっ゛てか、肉まん何個食うつもりだよっ゛w」
和「2個ぉ〜っ゛食べ盛りだからっ゛♥雄にぃは1個ねっ゛♥」
雄「全く…っ゛俺だって2個食いてぇ〜よ、食べ盛りだからっ゛」

俺はブツブツ言いながら赤くなってる和也のへそ周りを撫でた。

和「キャハっ゛♥くすぐったいっ゛♥…あ…ン…雄にぃが変な撫で方するからシタくなっちゃったっ゛♥」
(来たーーーーーっ゛!!!)

俺は心の中で叫んだ!
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