仁亀百色玉手箱〃
□今の気持ち小説っ〃
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某月某所ー
亀梨を始め、KAT-TUNのメンバーがマネージャー生瀬に呼び出されていた。
生「えー、みんなも知ってるコトと思うがー」
マネージャーの生瀬さんが『今回の一件について』話出した。
俺はみんなと一緒にソファーに並んで座り、生瀬さんの話を聞いていた。
仁の結婚報道に続いて、入籍報道ー
俺の耳に入って来る情報はどれも実感の湧かないモノばかりで俺自身の心の置き所もわからないまま
時間だけが過ぎていくー
生「−と、いう訳で、イヤでもマスコミがコメントを求めてくると思うが、今はノーコメントでいいから」
生瀬さんは「ふーっ」と、ため息を着き、俺を見た。
生「亀、大丈夫か?」
k「・・・あ、記者にはなンて答えたらいいんでしたっけ?」
俺は、生瀬さんからの問いかけに、ずぅと下に向けていた頭を弾かれた様に上げて聞いた。
生「・・・記者の質問にはしばらく答えなくていいから。 今はゆっくり休め」
生瀬さんは静かな口調で言った。
俺たちの『魂』はもう目の前ー
ソレを目前としての今回の一件は、周りの関係者を騒然とさせた。
「何故、わざわざこの時期に?」そう囁く声も聞かれた。
周りからうける興味と同情の眼差し。
仁の報道には必ずと言っていいほど「元KAT-TUNの」と、付くから
「元メンバーというだけで大変ね」、とでも言いたそうな唇を何度も見る。
そんな口元を見たくないから、俺は下を向いてしまう。
j「かぁめ、下ばっか向いてると気持ちも下がるぞ!」
生瀬さんとの話し合いも終わり、自室へ戻るのに乗っていたエレベーターの中で
ふと、昔仁が言っていた言葉を思い出した。
k「向きたくて下向いてる訳じゃねーよ、」
思わず言っちゃう独り言。
そんな俺の様子を見てみんなが声をかけて来る。
中「亀、大丈夫か?」
俺の前にいた中丸が振り向きながら聞いて来た。
上「気分悪いとかない?」
俺の横にいた上田も気にかけてくれる。
聖「このエレベーター、遅くね?」
こんな時、関係ないコトを言って場を和ませてくれるのは聖。
淳「そンなコト無いっしょ笑」
それに合わせる様にやんわりと笑いながら言う田口。
みんなは俺を囲む様にエレベーターに乗り込んでいる。
メンバーの誰一人として仁の悪口を言う者はいない。
みんな、俺のコトを心から心配していて、気遣ってくれているのがわかる。
po----nッ!
エレベーターが目的地に着いてドアが開く。
上田が出て辺りに誰も居ないか確認する、俺が出て、聖、田口、
最後に「開」ボタンを押していてくれた中丸が出た。
それぞれ、部屋へ戻り一人になった。