仁亀百色玉手箱〃

□一仁・二亀・三・・・
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―大晦日。


カウコンの控え室に KAT-TUNのメンバーは居た。



聖「亀、なにブータレてンの?」


メンバーの一人 亀梨和也は、
携帯を見詰めて不機嫌そうにふくれっ面をしている。


亀「だぁ〜て、仁から連絡ないンだもン!」


そう言って、また1人ぷぅ〜ッとほっぺを膨らませて見せる。

上田「あっちから連絡来ないなら、お前からすればいいじゃん?」


聖・中丸・田口周りに居るメンバー全員が上田のもっともな言葉に「うんうん」大きく頷く。


亀梨はその意見が気に入らないらしく、一言

「やぁーだ!」と言った。


中丸「なんでヤなんだよ〜電話すればいいじゃん?」


聖「そうそう、 あ!仁?カウントダウンTV終わったらジャニの新年会来る?」←亀の真似。


上田「おう!行くよ!」←仁の真似。


聖「わかったぁ☆ じゃ、新年会で落ち合おうねッ☆  仁、愛してるぅ♪」←亀の真似。
「ん〜」


聖・上田2人抱き合いながらキスするフリをする。


聖・上田「で、いいじゃん!」


亀「はぁ? 俺そんなコト言わねーし、しねーし」

アヒル口を尖らせ反論する。




中丸「いやいや、絶対言うし、するし」

聖・上田・田口大きく同意。


亀梨そんなメンバー達の顔をキョロキョロ見回して口をへの字に曲げる。


田口「あんまり意地張ってると良いコトないよぉ〜」

そんな亀をからかうように言う。


亀「だって…」

亀梨俯きながら話す。

亀「まだ、仁からただいま。って聞いてないンだもン…」


亀梨は大きな目を潤めてメンバー達を上目に見る。

「ええ〜〜?!」
メンバー全員声を揃えて驚きの声を上げる!


聖「なに?!お前! 赤西とまだ会ってないのぉ〜?!」


コクンと頷く亀梨。


中丸「なんで〜?!」

亀「知るかよ! 俺のコト避けてンぢゃねーのぉ?」


亀梨はそう言って座って居た椅子を回し、メンバー全員に背を向けた。


メンバー全員顔を見合わせて『あらら』これは不味いとアイコンタクトする。






━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─



一方、カウントダウンTVに出演する赤西は一緒に出演する山下と控え室に居た。




赤西「はぁ〜↓」

盛大な溜め息をついていた。


山下「なぁに?でっかい溜め息だね?」


赤西「うーん、どうすっか?」

携帯を開けたり閉じたりせわしなく動かし「よし!電話しよ!」と、言ったかと思うと「やっぱ止めた」と携帯をテーブルに投げ出す。


その挙動不審な態度を見て山下はハハーンと笑い


山下「亀梨のコトでしょ?なに?連絡すればいいじゃん?」

持っていた珈琲を一口飲む。

赤西「アッサリ言うけど、連絡出来たら苦労しねーンだよ」

はぁーッと、また溜め息をつく。


山下「なんで連絡出来ないの? いつもみたく『あ!和?今どこ?仕事終わったら会わねー?』←赤西の真似。

〜て、電話すればいいじゃん?」

赤西「緊張してる」

山下「はぁ?誰が誰に?」

赤西「俺が亀に」

赤西はそういうと頭を抱えサングラス越しにもわかるバツの悪そうな顔をした。


山下「亀梨に緊張?なんで今更?」

赤西「…わかンねーけど、しばらく会わなかったら、なンかキレイになってて…」


山下「なにそれ?(笑) ただのノロケですか?」

呆れた様に言う。


赤西「とにかく電話しづれーの! …まだ帰ってからただいまも言ってねーし…」


山下「ええ〜〜?」


仁の告白に心底驚きの声を上げた。
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