10Ks!

□ぴぃの憂鬱-3-
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最近俺は悩んでいる。

原因は、今目の前でニッコニコの笑顔で愛しい人と電話している亀梨和也だ。


亀「うんっW❤うんっW❤カウントダウンで発表だって❤うんっW❤嬉しいよねっW❤あ、中丸は?いつ入るの?」

ココは東京ドームの控え室。
年末恒例『ジャニーズカウントダウン2017→2018』のリハーサルの為に来ている。

俺も今さっき亀と一緒にチーフマネの一条さんから聞いて知ったのだが、いよいよ今年KATーTUNが再始動するらしい。

メンバーの脱退により、充電期間という時期を設けたKATーTUN
ソレは、グループ解散という道を選択しなかった唯一の手段だったんだろうと思う。

亀「あーっW❤お待たせ!ぴぃ!」
智「報告終わった?」
亀「うんっ!」

テーブルに片手で頬杖突いてる俺に向けられた電話を切った後の亀の顔はこの上ない幸せの中にいる様な満面の笑みで、ほんのり頬をピンクに染めながら大きく頷いた。

智「本当に良かったな!KATーTUN再始動決まって、」
亀「ありがとう!本当にっW本当にっW良かったっ!…この間までなんかソレっぽい感じは匂わせてくれてたけど、こうして正式に発表されるとメチャメチャ感動するっW❤」

亀は興奮気味に話して長い睫毛を感涙で濡らし、キラッキラに大きな瞳を輝かせながら両手でガッツポーズして見せた。

智「うん!うん!だよな!本当に良かったっ!…でも、中丸と一緒に聞きたかっただろ?こんな大事な話、」
亀「実は、中丸と上田と俺の3人呼ばれて再始動の話は聞いたんだ。…でも、その時はまだ4月のLIVEの話までは聞いて無かったからさ、ソレにまたテンション上がっちゃって…っW❤思わずソッコーで報告しちゃった❤(テヘ)リハの途中なのに、ごめんねっW」
智「イイよっWイイよっW気持ちわかるから(笑)じゃ、そろそろ戻るか、」

両手を合わせて謝る亀に笑顔で答えて控え室を出ようとした時だった。

亀「あ!待って!ぴぃに見せたいモノがあるんだっW❤」

(やな予感!)

智「見せたいモノ?何?」

俺は控え室のドアノブに手を掛けながら、頭の中では亀の『見せたいモノ』の見当がついて軽く頬を引き攣らせた。

亀「じゃんっ!コレっW❤」

亀が嬉しそうにiPhoneの画面を見せてきた瞬間!「bingo!」と、俺は心の中で叫んだ!

智「へ、へぇー、イイ写真じゃんっWいつ撮ったの?」

見せられたのは、亀の愛しい人。
さっきまで話していた中丸雄一との2ショット写真。
ソレも、決まって中丸は寝顔で亀がその顔に寄り添う感じの写真ばかりを見せられる。
そして、ソレについてコメントを要求される。
コレが悩みの種だった。


亀「一昨日❤中丸が俺んちに泊まった時っW❤ねぇ〜っW❤ねぇ〜っW❤中丸って結構、睫毛長いよね?❤」
智「うん?…あー、まぁー、そう、…かなぁ?」
亀「そうだよっ!絶対長いって!ほらっW❤」
(うっ!そんなにグイグイ来られても…コレ以上何を言えばイイのやら…(汗))

亀は俺が気の乗らない返事をすると、尚更中丸との2ショット写真を見せびらかして来て本当に俺は困っているのだった↓

智「あのさぁー、そういうの他の人にも見せたら?俺だけじゃ無くてさ、」

俺がこういうと、決まって亀は不機嫌になりー、

亀「え〜っWこんな写真、ぴぃにしか見せられないよぉ、だってぴぃだけなんだから身近な人間で俺たち2人の秘密知ってるの」

と、必ず言われ、仕方なく俺が折れて見たくもないLove❤Love❤写真に加えて亀の中丸Love❤な惚気話を延々と聞かされるのであった。

亀「でね❤でね❤その時中丸がねっW❤」
智「えーっWそーなんだーっW←(超棒読み) 亀、そろそろ本当にステージに戻ろうかぁ、」

…と、今日も亀の機嫌を損ねぬように気を配りながら惚気話から気を逸らそうと必死になるのだった。←(ハァー↓疲れるっ!)
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