10Ks!

□〜Follow me〜
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『KAT-TUN 亀梨和也ソロコンサートツアー「Theー(ファースト)〜Follow me〜」』

神戸をかわきりに、大阪と続いて今日は北は北海道
札幌に来ている。

無事、初日を終えスタッフさん達と食事に行き(ジンギスカン鍋を食べた)ホテルに戻ってシャワーを浴びて部屋に戻ると付けっぱなしのパソコンが反応した。

亀「あ!雄一 帰って来たっ゛❤」

俺は濡れた髪から雫が落ちるのも気にせずバスローブもベルトもしないままテーブルに置いたパソコンの前に走り寄った!

亀「雄一!雄一!中丸雄一!おーい!」
雄「お?お?和也か!どっから声がするのかと思ったっ゛w」
亀「うふふ❤俺だよーっ゛❤」

寝室に入って来た雄一を見つけた俺は自分のパソコン画面を人差し指でコンコンしながら雄一を呼び止めた。

艶のある黒っぽいネクタイを緩めながら部屋に入って来た雄一は俺の声に立ち止まり辺りをキョロキョロ

その姿がまるで野生のオコジョみたいで可愛い❤と思いながら名前を呼んだ❤


雄「なに?もうコンサート終わったの?」
亀「終わったよ❤無事、札幌初日終了〜っ゛❤」

俺はパソコンを置いた白いテーブルに両手を突いて腰を左右にフリフリ雄一に報告した。

雄「お疲れさん❤…てか、お前、前全開だぞっ゛w」
亀「今シャワー浴びてたんだモンっ゛そしたら、雄一が帰って来たからさっ゛慌てて出て来たっ゛❤」
雄「ええー?お前のパソコンそんなハイテクだった?wwいくら遠隔操作出来てもシャワー浴びててSkypeの反応はわからねーだろ?www」

今日の雄一は濃い紫色のワイシャツ姿。緩めた黒のネクタイがよく似合って❤欲を言えばあと、二つ、三つ、ボタンを外して欲しい気がしたっ゛

亀「まぁーそんなコトどうでもイイじゃん!ソレよか、夕飯ちゃんと食べた?」

俺は色気もソコソコに雄一がちゃんと食事をとっているか気になり聞いた。

雄「食べたよ、鰻」
亀「鰻?ああ、土用の丑の日か!」
雄「そう。正確には昨日だけどね。」
亀「この間も鰻食べて無かった?日曜日、」
雄「食べた、食べた、シューイチで夕飯何食べるか聞かれて鰻って、言っちゃったからさっ゛コレは食べなきゃと思って(笑)」
亀「なのに、今日も鰻?偏ってない?」

雄一は、食事に気をつけてるように見えて案外アバウト
好きな甘いものは欠かせないし、朝食は比較的バランス良く食べてるけど、割と高級品思考で鰻やらフグやら気に入るとソレばかり食べたがる傾向があるから要注意なのだ。

雄「偏るまではいかないだろうーまだ2回目だぜ?」
亀「ふ〜ん、まぁーイイけどね。太らないからって油断しちゃダメだよ?雄一みたいな人が隠れ肥満になるんだから、」

食事のコトになると、途端に奥さん口調になってしまう俺
普段から離れてるからつい、気になってしまうのだ。

雄「はい、はい、大丈夫だよ。ちゃんと野菜もとってるから(笑)
なんか、不思議だな。昔は食事の心配は俺の方がしてたのになっ゛和也こそちゃんと食べたのか?」
亀「食べたよぉーっ゛今夜はジンギスカン鍋みんなで食べた❤」
雄「ジンギスカンかぁー!イイなぁーっ゛❤マトンもたまに食うと美味いよなっ゛❤」

なんて、食事の話で盛り上がっていたら部屋の呼び鈴が鳴った。

雄「なんだ?」
亀「多分、スタッフさんだと思う。今日の公演録画したの持って来てくれたんだと思う。ちょっと待ってて、」
雄「おう、あ、バスローブ、ちゃんとベルト閉めろよ!開けっ放しで出るなよ!」
亀「わかってるよぉ〜っ゛❤」

俺はパソコンに映る雄一に手のひらをヒラヒラとさせてバスローブの前を合わせてベルトを締め部屋のドアを開けた。


亀「やっぱりスタッフさんだった」

俺は手にしたSDカードを雄一に見せながらパソコンに近づいた。

雄「今日の公演のヤツか?」
亀「うん、見たい?」
雄「見たい!俺まだ観に行って無いし気になる!」
亀「え〜っ゛どーしよっかなぁーっ゛雄一、生で観るまでおあずけした方がイイんじゃなぁーい?」

俺はテーブルと同じ白い椅子に座って口元にSDカードを持って来てはチラチラと雄一を見て足を組んだ。

雄「そんな意地悪すんなよ!見してくれよっ゛」
亀「うふふー❤そんなに見たい?…じゃあ、チョコっとだけだよ❤」

俺は雄一の焦れた顔に満足して、「chu❤」っと、SDカードにキスするとパソコンにセットした。


雄「大丈夫か?前みたいにディスク入れるトコに入れて無いだろうな?w」
亀「大丈夫だよーっ゛何年前の話してんの!」

俺は数年前の失敗談を雄一に掘り返されてプゥーっとほっぺを膨らませたっ゛

雄「ハハ、可愛いな❤ほっぺ、指でツンツンしたくなるよっ゛」
亀「してよー、ツンツン❤…あ、始まった!」


俺はパソコンの画面に洗われた今日のコンサートの様子を集中して見詰め、小さくなったSkypeの画面にも真剣にコンサートの様子に見入る雄一の姿が映った。

今は便利だよね。同期っていうの?同じ画面を離れた場所からでも一緒に見れるんだから。

雄「お?なんだ?…女の人?」

俺が思っていたら、雄一が映像に流れた場面を口にした。

亀「うん、〜Follow me〜 設定を話すと、画家の女性にモデルになってくれって俺が頼まれるんだ。」
雄「画家の女性…」
亀「そう。俺はその願いを承諾して絵のモデルになるんだ。彼女は自立した女性で俺が彼女の家に転がり込む感じ」

実は、この設定も俺自身が考えた設定なんだけど…
相手の女性を画家にしたのは言わずと知れた雄一をモデルにしたから

雄一は仕事でも趣味でも絵を描くし、『〜Follow me〜』の俺の世界観にもマッチしていたから相手の設定は画家にした。

雄「コレは、彼女の家?」
亀「そう、彼女の家に行ってモデルをするんだ」
雄「うわ!エロいなぁーっ゛❤いきなり首筋舐めたぞ!」
亀「うふふ❤エロいでしょ❤会場でも悲鳴が上がってたよ❤」

ソレは、彼女の首筋に青い絵の具を一指塗って俺がぺろりと絵の具のついた首筋を舐めるシーンを見ながらの会話。

亀「絵の具の色も拘ったんだよ、赤じゃ血のイメージだし、緑も違うし、黄色は…」
雄「毒、だからな…」
亀「あ、うん…そう…」

不意に聞こえた雄一の声に何だかドキリ!としたっ゛

(なんだろう…?『毒』って言われたから…?)

俺がワケのわからないドキドキに襲われている間にもコンサートの場面はドンドン変わってー、
俺は歌いながら激しいダンスをしてセットのベッドへと入って行く場面になった。

雄「…コレ、ヤバいな!さっきから気になってたけど、和也の衣装。後ろがリボンで留めてあるみたいな…」
亀「でしょう!この衣装にも拘ったんだっ゛半裸じゃ無くて、見えそうで見えない感覚っていうの?…着てるシャツの素材にも拘って身体の動きに合わせて出来る皺からも情事の熱さや色気を出したくて…」
雄「つか…さぁー、」
亀「うん?」
雄「足を広くのはお前の方だろ?」
亀「えっ!?」

俺は雄一のその言葉にズキューン❤と、胸を射抜かれた!

雄「場面少し戻して、」
亀「ああ、うん」

俺は言われるがまま早戻しした。

雄「ストップ!…ココ、彼女が足を広げて真ん中に立つお前が入って行く想定なんだろうけど…俺が見たら逆に見えるね、…まぁー、コンサートの設定ならこのままが普通なんだろうけどな、」
亀「ヤバい…」

俺は雄一の長々喋る声は一切頭の上を素通りでー、
「足を開くのはお前の方だろ?」
その一言に身体の中心が熱くなって…っ゛❤

もうー、どうしようも無いくらい雄一に抱かれたくなったっ゛❤
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