10Ks!
□抱きしめたい中丸とキスしたい俺っ゛♥
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※はじめに※
(今回のお話は久しぶりに『亀』『中丸』呼びでお送りします。)
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土曜日の夜ー、
ウトウトし始めた俺に亀の掠れた甘い声が話しかける。
亀「ねぇ〜聞いてる?上田の誕生日プレゼント決まった?」
雄「う〜ん…まだ…考え中だよ。亀は?」
亀「俺も。…何が良いかなぁ〜…ボクシングの練習用に使えるタオルとかがイイかなぁ〜」
雄「イイかもね、、、…ふあ〜〜もう限界、眠いから寝るわ。上田の誕生日プレゼントの話はまた明日な、」
俺は大きなアクビをしてパソコンの画面に映る亀に言った。
逢えない日々の続く亀と俺は最近またSkypeを始めて(繋いだのは俺)昔のように一日中つけっぱなしで、お互い部屋に居るコトがわかると話しかけるというコミュニケーションをとっていた。
亀「え〜っ゛…あ〜明日シューイチか。仕方ないね、じゃまた明日ね。おやすみ〜っ゛chuっ゛♥」
雄「おやすみっ゛♥chuっ゛♥…悪いな、」
俺はそう亀に答えて眠りについた。
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翌日。
俺はいつも通り生放送を終えて〇テレの食堂で恒例のうどんを食べていた。そこへ、『シューイチ』のスタッフさん達がやって来てサバゲーに誘われた。
雄「えっ?コレからですか?」
「中丸くん、仕事入ってる?」
雄「いや、今日はこのまま家に帰って雑誌の掲載イラストを描くつもりでいましたけど…」
「じゃあ、行こうよ!山梨にイイ場所見つけたんだっ゛そんな遠くないし、」
雄「山梨ってだけで遠いですよっ゛ww…けど、久々にやりたいなぁ〜…最近自然に触れて無いし…」
俺はこの所、仕事以外で外に出て無いなぁ〜と感じながら言った。
「そこ、釣り堀もあって上手いヤマメの塩焼きが食べられるんだよっ゛ヤマメ美味いぞっ゛♬」
雄「マジで?行く!行く!行きますっ゛♬」
俺は俄然行く気になって、一旦家に帰って着替えるとスタッフさんとテレビ局で待ち合わせて車は駐車場に置いてスタッフさん達と一台のワゴン車に乗って喜び勇んで出掛けた。
この時期の山梨は、富士山に薄らと雪が被りひと足早い冬を感じさせた。
雄「おおーっ゛イイ場所ですね〜っ!」
「だろ?(笑)ロケ地探ししてて見つけたんだっ゛」
雄「アハハ(笑)公私混同じゃ無いですかっ゛(笑)」
「イイだろ?ソレくらいっ゛」
そう言って笑い合うスタッフさんは『シューイチ』始まって以来お世話になってるスタッフさんで、
特に気の合うスタッフさんだった。
着いた山梨のサバゲー場は、廃校になった小学校を利用した場所で
富士山の麓ー、
秋晴れの下広々とした敷地内は背の高いススキで覆われた絶妙のロケーションで思わず胸が高鳴った。
雄「ヨーシ!今日は暴れるぞぉーっ!」
俺は気合いを入れて自前のサバゲールックに身を包み、スタッフさんと3:3に分かれて制限時間いっぱいまで思いっきりススキの間を走り周り校舎に隠れては敵方を倒して勝鬨の声を上げた!
サバゲーで思いっきり走り回った後は近くにあるという釣り堀へ行き俺はヤマメとニジマスを1匹ずつ釣り焼きたての川魚の美味さに舌鼓みを打った。
そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎて夜の9時。
俺がスタッフさんの車で局に戻る頃には夜中の0時を回っていた。
雄「お疲れ様です!」
「お疲れさん!今日は楽しかったね!中丸くんイワナ食べない?
俺、今日このまんま泊まりなんだよ。家に帰らないからカミさんにも渡せないし…良かったら中丸くん家で食べてよ。」
雄「えっ?イイんですか?…じゃあ、遠慮なく頂きます。」
俺はスタッフさんからヤマメを貰い手を振って別れた。
雄「さてと、…このまま帰ってもイイけど、この時間なら亀に逢えるかな?丁度生本番中だな。」
俺は左手の腕時計に目をやりとりあえずダメ元で亀に逢いに行ってみるかと自分もテレビ局の玄関を入った。