10Ks!
□雨の日と日曜日は…
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和「う〜っ゛大丈夫だって、グスン…」
雄「ダメ、ダメ、風邪は引き始めが肝心だから、」
8/27ー、明日は『シューイチ』の放送が無いからと、雄一が訪ねて来てくれた。
雄「…なんか元気無いな?」
和「そう?寝不足だからじゃない?…ちょっとダルいけど、寝れば治るよ、」
(…て、心配させないように言ったのに…)
俺は鼻を啜りながら玄関に立ち、何やらスーパーで買い込んで来たらしい茶色の紙袋や白いビニール袋を両手いっぱいに抱えて部屋に上がる雄一を見て思った。
どうも最近海外から帰ると風邪をひいてしまう。
和「免疫力落ちてるのかなぁ…?」
雄「オーストラリアから帰って来た時も風邪ひいたもんな、リオでもはしゃいでたんだろう?」
和「まぁね〜っ゛」
雄「やっぱりなっ゛…ちょっと薄着じゃないか?萌袖の可愛い服着ろよ、」
和「なんで萌袖まで指定されるの?普通に長袖でイイじゃん、」
雄「俺が好きだから、」
雄一は勝手なコトを言ってキッチンに向かい、白Tにダメージジーンズを履いてた俺は仕方なく言われた通り白Tの上から袖が長めのロングカーディガンを羽織った。
和「何作ってくれるの?」
雄「カレー。簡単で美味しいカレーの作り方教わったんだっ゛」
和「カレー♥イイねぇ〜っ゛♥最近食べてないや、」
俺は興味津々♥
雄一がトマトやナスを洗う様を隣で繁繁と眺めた。
和「夏野菜カレーだね。挽肉使うの?合い挽き肉?」
雄「そう。ナスとトマトを賽の目に切るんだ。先ずはトマトを湯むきしないとなんだけど、コレだけ完熟トマトなら手で剥けるな、」
雄一はそう言うと真っ赤なトマトに十字の切れ目を入れてスル〜っと、綺麗に皮を向き始めた。
雄「ナスの皮を剥いて…和也、寝ててイイぞ?ダルいんだろ?」
和「もう治ったっ゛寝てるより雄一の料理見てる方が元気になるっ゛♥」
雄「え〜?ホントかよ〜?(笑)」
和「うんっ゛♥」
俺は苦笑する雄一に笑顔で答えた。
調理するコト30分。
キッチンに食欲をそそるカレーの香りが立ち込めた頃、俺はカレー皿にご飯を盛って並べ、ソコに雄一がチーズをパラパラトッピング。上からカレーをかけた。
雄「出来たっ!」
和「美味しそうっ゛♥いただきます!」
雄「召し上がれっ゛タコときゅうりのサラダも作ったから食べろよ。ちょっと酢が利いてるけど、」
和「生ワカメも入ってる♥…ん…まいっ゛♥」
俺は雄一が作ってくれたナスとトマトのカレーに一見酢の物のようなタコのサラダを美味しく頬張った。
雄「このカレーらっきょうや福神漬よりこういうサラダの方が合うんだ。食材の値段もリーズナブルだし、時短出来て美味いだろ?一石三鳥カレーだっ゛♥」
和「うん♥ホントだねっ゛♥誰に教わったの?」
雄「母さん(笑)なんか、いっぱい野菜貰ったからって連絡来て取りに来いって言うから調理法も聞いたんだ。焼きナスばっかりじゃ飽きるしトマトも困るしな、」
和「なるほどね。スーパーで買って来た訳じゃないんだ。道理で新鮮だと思った、コレなら俺もトマトいっぱい食べられるなぁ〜っ゛♥」
俺はすっかり雄一のお母さん直伝の夏野菜カレーを気に入って3杯もおかわりした。
和「あ〜っ゛食った♥食った♥」
雄「食い過ぎじゃね?wサラダもおかわりしたしw」
和「見てっ゛お腹パンパン♥コッからココまでカレー入ってるっ゛♥」
皿洗いは2人でしてリビングのソファーにゆったりと腰を落ち着けた俺は隣に座った雄一の手を取りTシャツの上から触らせた。
雄「ホントだっ゛パンパンじゃん!お腹ポッコリしてんぞっ゛(笑)まぁー、ソレだけ食欲あれば安心だけど、」
雄一がそう言って撫でる手を見ながら俺は懐かしい気持ちになった。
和「そういえば、遊花がお腹にいる時もよくそうやって俺のお腹摩ってたよね、」
雄「そうだなぁ〜懐かしいなぁ〜っ゛」
和「お腹撫でられるのってなんか気持ちイイ♥幸せな気持ちになる♥また赤ちゃん産みたいなぁ〜っ゛♥」
俺は目を閉じて雄一の手の温もりを感じながら言った。
雄「赤ちゃんいなくてもお腹撫でられるじゃん、直に撫でる方が好きだけど、」
和「アレぇ?珍しく雄一からのエロ発言?♥」
俺は思いがけなく雄一の口から出た言葉に閉じていた目を開けて雄一の顔を見詰めた。
雄「お、そういうお前もソノ気になってんじゃんっ゛w」
和「気付いた?♥」
雄「気付いたw目の輝きが違うもん」
和「うふふ♥」
目を開けたのと同時に発情モードに突入した俺は雄一の両肩を持ってゆっくりと押し倒した。