10Ks!

□ずっと傍にいて。
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和「あ〜疲れたぁ〜」

俺は一日の仕事を終えて部屋に入るなりソファーに身を投げ出した。

和「う〜ん、今日、何日だっけ…?」

俺はテーブルの上に置いてあった卓上カレンダーを最大限手を伸ばして取った。

和「うん…っと!ハァ〜10日かぁ〜…まだ、LIVE終わってから9日しか立って無いのか…」

KAT-TUN10周年LIVEツアー『10Ks!』が幕を閉じたのは5/1。

アレからまだ9日間しか経ってないのに俺はすっかり『中丸ロス』

和「あ〜あ〜中丸に会いたいなぁ〜…」

LIVEが終わったのは昨日のコトの様なのに、確実に時間は過ぎて行きその分だけ中丸に会えない日々は続いた。

和「わかっては居たけどさ、LIVE終わればなかなか会えないコトくらい…わかってはいたけどさ…」

俺は重い体をソファーから引き剥がすように両手を突いて起き上がり浴室へと向かった。

『タメ旅』『プレミアム』とー、
KAT-TUNでの冠番組があったせいかな、冠番組が無かった時間よりも今の方が中丸に会えてない気がするし、実際会えてないのだ。

俺はシャワーを浴びて髪を洗いトリートメントして洗顔してから頭のトリートメントを落とすのと一緒に洗顔料の泡も落とした。

和「そう言えば、中丸はトリートメントはトリートメントで落として洗顔料は別に流すって、言ってたな…顔にトリートメントが流れるのが嫌とか言ってたけど、変わってるっ゛(笑)」

中丸に会えない最近の俺の楽しみは、中丸との思い出に浸るコト。
例えば、雑誌の取材やテレビで話した中丸の言葉を思い出してそこから中丸を感じるのだ。

和「中丸って変なこだわりがあるんだよなぁ〜、ダウンベストの意味がわからないとか、蕎麦の上に乗ってる海苔が要らないとか。だから、盛り蕎麦とざる蕎麦があるんだよ、って教えてやったけど、『温かい蕎麦もあるじゃん?』なんて言って来るし…w本当に温かい蕎麦に海苔が乗ってるお蕎麦屋さんなんてあるのかな?」

俺は少し前に出たバカリズムさんが司会のバラエティー番組を思い出しながら湯船に浸かりずっと中丸のコトを考えていた。


和「さてと…パンツ、パンツ…と、アレ?…コレ確か…」

風呂から上がり籐で出来たランジェリーチェストの中に中丸のパンツを発見した。

和「あ、やっぱりドームで履き間違えたパンツだっ゛w」

思い返せば、4/29。
東京ドーム初日の日、俺はいつものように中丸の鞄からパンツを取り出して『何処かイイ隠し場所は無いか?』と、楽屋をウロウロ。
俺が中丸のパンツを隠すのは最早LIVEの恒例行事だから、大概の場所は隠し尽くしてしまってなかなかイイ場所が見つからないでいた。

和「う〜ん…このままじゃ、中丸が戻って来ちゃうな、…そうだ!イイコト思いついたっ゛♥」

モタモタしていたら、中丸はおろか上田も戻って来ちゃうので、
上手い具合にパンツの隠し場所が見つからない俺は、中丸のパンツを自分の鞄に入れて代わりに俺のパンツを中丸の鞄の中に入れたのだ。


無事、LIVEが終わり一番先にシャワーを浴びて着替えをしてるとシャワー室から中丸の声が聞こえてきた。

雄「アレ?俺のパンツじゃない?」

和「(やっと気づいたかっ゛w♥)んー?中丸ぅ〜どうしたぁ?」
雄「どうしたじゃないよ、コレ、亀のパンツだろ?w俺のパンツは?」
亀「知らなぁ〜いっ゛♥フンフフーン♥」

俺は鼻歌混じりに鏡の前で髪をスタイリング。前髪のフワッと感も出て満足な出来上がりにニッコリした。

雄「知らないじゃないよぉ〜っ゛亀のパンツがココにあるんだから、俺のパンツは…あ?まさか…っ!」
和「ちょ…っ!やめてよぉ〜こんなトコでっ゛中丸のエッチ♥上田に見られちゃうよぉ〜っ゛♥」

バスタオル1枚腰に巻いただけの中丸が俺の履いてるジーンズを下ろそうとするから必死に止めて耳元で甘く囁いた。

和「ま♥俺は見られてもイイけど…っ゛♥chuっ゛♥」
雄「わっ!バカ!マジでキスするなよっ゛w…おっかしいなぁ〜俺のパンツは?」
和「俺のパンツ履いときゃイイじゃん、貸してやるよっ゛♥」

バスタオル1枚のままウロウロと楽屋を歩き回る中丸に言って俺はさも、親切にパンツを貸してやってるフリをした。

雄「う〜ん…すまないな、じゃ、借りるよ、」

と、素直な中丸はイマイチ釈然としない顔をしながら俺のパンツを持って着替えに戻った。

和「別に目の前で着替えてもイイのに…戦闘モードに入る中丸も好きなのになぁ〜っ゛♥」

俺はランジェリーチェストからその時の戦利品、中丸のパンツを指で左右に広げて29日の楽屋での中丸のコトを思い出して笑った。
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