君の秘密は、僕のモノ

□君の秘密は、僕のモノ【番外編】MD
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今日は、◯テレ特番『MUSIC DAY 音楽は太陽だ』の前日リハ日ー


俺たちKAT-TUNも、本番さながらのセットを前に最終チェックに余念がない。

淳「今回、照明スゴくない?かなり綺麗じゃない?」
雄「そうだな、衣装の色に映えそう、大人っぽい感じがイイなっ」

俺と田口は青や赤、色とりどりに変わって行く光のマジックを惚れ惚れするような目で見ていた。

竜「おい、いつまで見てんだ!次のセット入るぞ!楽屋戻ろうぜっ」
雄淳「はーいっ」

俺たちは竜也に叱られ揃って返事をするとステージを後にした。


楽屋に戻ると、亀は早々着替えていてマネと明日の話をしていた。

亀「じゃあ、明日は午後入りだね?直に来てイイの?」

そんな話をもうカバンを肩に掛けて話していた。

淳「アレ?亀もうあがり?早くね?」
亀「お前らが遅いんだよ、…じゃ、お先にっ!お疲れ様っ」
雄「あ!…ちょ、亀っ!」

俺はいそいそと楽屋を出て行く亀を追いかけた。

亀「なに?」
雄「あのさ、たまには2人で飯食わない?イイ店見つけたんだけど、」
亀「あっごめーんっ今日はこのまま実家帰るわ!…もう〜胸が張って張って痛くて…っ」

亀はそういうと着ていたGジャンの胸元に手を入れTシャツの上から数回撫でた。

雄「ああっそっか、だよな、」
亀「ごめん、ソレより中丸も後から来なよっベビーに会いたいでしょ?♬」
雄「会いたいけど…今日はイイよ、昨日も一昨日もお邪魔してるし…」


そうなのだ。
沖縄から東京に帰って来てからというモノー
亀はベビーのいる実家に入り浸り。仕事の無い時や仕事があっても空き時間を見つけ次第どんなに短い時間でもあれば実家に帰ってベビーの世話をしているという日々が続いている。

まぁー、当たり前と言えば当たり前なコトなんだけど、
場所が亀の実家なだけに、俺もそうそう毎日行くのも気が引けてたまには行かないでいようかと思っていた。

亀「気が引けるって、なんで?ベビーのパパなのに、」
雄「いやぁー、なんか悪いよ。俺が行けば亀のお母さんも気ぃ使うし…たまには亀だけで行って来いよ、」

俺はなんだかんだ言いながら亀と局の駐車場まで歩いた。

亀「本当に?…じゃあ、俺行くよ?おっぱい早くあげたいし…」
雄「うん、気をつけて行けよ、いくら胸が張って痛いからってスピード出し過ぎんなよ?」
亀「うん、大丈夫っ安全運転で行くよっ♬中丸も気をつけて帰ってねっおやすみなさいっ♬」

そう言って笑う亀を見送り車が見えなくなるまで手を振った。

雄「あーあ、行っちゃったか…たまには2人だけで飯食いたかったな…」

俺は亀を見送って溜息吐いた。

子供が生まれれば必然的に亀との2人きりの時間は減るだろうとは思っていたけど…
こうも無くなるとは思わなくて、俺は些かフラストレーション気味。

雄「子供が出来てもLOVE❤︎LOVE❤︎でいようね、って言ったのは誰だよ?」

なんてボヤキも出てしまうほど、亀との時間が作れないコトにモヤモヤしていた。

(かと言って、そんなコト亀に言えないしな…毎日ベビーに会いに行けるのをあんなに楽しみにしてるんだし…)

と、本来なら、同じ屋根の下で暮らせる筈の我が子に実家とはいえ、会いに行かなきゃならない亀の切ない心境を思うと「俺も寂しいからかまって…っ!」…とは言えない気分だった。
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