君の秘密は、僕のモノ

□イジメて愛してっ❤(亀にゃんサプライズ編)
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「中丸くん!見たよ、DVD!」

◯テレの廊下を歩いていたら、Fディレクターさんが声を掛けてくれた。

雄「あ、ありがとうございます!その節は大変お世話になりました!」

Fディレクターさんは、俺が『KAT-TUNシャッフル』の製作をするにあたって、色々アドバイスをしてくれたディレクターさんの一人ですごくお世話になった人だ。

「いやいや、初めてでアレだけ出来たら上出来じゃないの?今後もどんどん挑戦してみるとイイよ(笑)」
雄「ありがとうございます。大変だったけど、出来上がりを見たらすごく達成感がありました!機会があればまたやりたいですねっ♬」
「そうだろー♬そうだろー♬一旦、作り手の楽しさを知るとヤミツキになるだろ?(笑)中丸くん前にKAT-TUNで映画作りたい。って話してたけど、そのうち映画も作っちゃうんじゃないの?(笑)」
雄「いやぁー、映画は流石に…っ」

俺は◯テレの廊下で大袈裟に手を横に振り言った。

「そうかなぁ?今すぐで無くても挑戦してみる価値あるんじゃない?中丸映画監督、イイじゃないっ♬」

Fディレクターさんはそう話すと俺の肩をポンと叩いて笑顔で去って言った。

(映画監督かぁ〜…やってみたいけど、流石にまだまだムリだよな、…でも、仮に作れるとしたらどんなストーリーがイイかな?…亀にはどんな役が合う?)


俺は腕組みしながら廊下を歩き続けていると、今度は渋谷さんと笛吹さんに会った。
何やら2人で盛り上がっている。

雄「こんにちは。どうしたんですか?」
「あ!中丸くん良いところに来たわっ♬今ね、大和悠河さんがいらしてるのっ❤︎」

目をキラキラと輝かせて臼井さんが言って来た。

雄「大和悠河?…誰ですか?」
「ヤダ!中丸くん知らないの?元宝塚歌劇団・宙組の男役トップスターじゃないっ」
雄「ああ、宝塚の方ですか、」

俺は然程興味が無く、答えてその場を去ろうとした。

「ちょっと!中丸くんどこ行くの?もうすぐ大和悠河さんがココを通るわよ、」
雄「いや、…俺、ちょっと急いでるんで…」
「会ってかないのかい?中丸くん、大和悠河さん綺麗だよーっ❤︎」
雄「ははは、イイですっwお二人で堪能して下さい、」

俺は愛想笑いを浮かべて2人に手を振りながら廊下を曲がった時だった!

「あ!中丸くん!!」
「危ない!」


雄「うわっ!?」
「キャ!」

笛吹さんと渋谷さんが俺に声をかけた瞬間!誰かにぶつかった!

「痛ぁ〜っ」
「ああっ!ごめんなさい!大丈夫ですかっ??」

俺は慌ててぶつかった人に謝った!

「大丈夫…びっくりしたけど(笑)」

そう言って笑って俺を見てくれた人はちょっと目を引くオーラのある綺麗な女の人だった。

「ちょっとヤダ!中丸くんっ前見て歩かないから…っ!大和さん大丈夫ですか?」
(え?大和さん??)

駆け寄って来た笛吹さんの言葉に俺は顔を上げた。

「大丈夫だよ、ちょっと驚いただけ、私も前を見ないで歩いてたから…ごめんね、」

立ち上がって謝ってくれた人は笛吹さんと渋谷さんが夢中になってた大和悠河さんだったっ
(ヤバイ!なんか急に緊張して来たっ!)

雄「いえ!俺…っ、いや、こちらこそすみませんでした!…お怪我ありませんでしたか?」
「大丈夫、大丈夫、何とも無いから(笑)」

そう言って笑う大和悠河さんは男役だと聞いていた割には背は余り高く無くて華奢な印象だった。

「ところで、6スタってどこ?マネージャーとはぐれちゃってわかんないんだけど…」
「第6スタジオですね!こちらですっご案内しますっ」

笛吹さんは嬉々として大和さんを案内して歩いて行き、俺と渋谷さんだけが取り残された。

雄「綺麗な人ですね。」
「でしょ〜っ❤︎中丸くん羨ましいっ大和悠河さんとぶつかるなんてっ❤︎大和さんの匂いしないかな?❤︎」
雄「ちょ…っ?やめてくださいよっw」

渋谷さんは両手を組み合わせて俺に近付いて来るなりくんくん匂いを嗅ぎ始めてー

申し訳無いけど、ちょっと引いたっw
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