君の秘密は、僕のモノ

□僕の中には女の子が住んでいる。【おまけ】
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亀「中丸、中丸っ…あー、ホントに寝ちゃった、」

俺は何度も揺すって中丸を呼んだけど返事は無くすっかり爆睡してしまったようだった。

亀「ま、仕方ないか。3日間ほとんど引きこもって頑張ってたんだもんね、」

俺は寝ている中丸の横にコロンと転がってその寝顔を見詰めた。

スヤスヤ眠る中丸の寝顔は相変わらず綺麗でー
その高い鼻を思わずツンと人差し指で触ってしまう。

雄「…ん」
(あ、起きる?)
俺は手を引いてドキドキしながら中丸を見てたけど、結局中丸は起きなくて仰向けで寝ていた体を横向きにしただけだった。
(なんだ、起きないか…)

俺はちょっと残念だったけど、
こっち向いてくれただけ良しとしようと思った。

亀「中丸、ありがとうね。」

俺は眠る中丸に言った。

亀「今日来たのはね、中丸にありがとうを言いたかったの。…中丸がね、赤ちゃん欲しがってくれたコトが嬉しかった。…俺と一緒に泣いてくれたコトが嬉しかったんだ…」

俺は眠る中丸に目を潤ませながら話し続けた。

亀「今はね、まだムリだと思うけど…いつか、本当にまだいつかわからないけど…中丸の赤ちゃん欲しいんだ…ホント、いつかわからないけど…そう思ってても、イイ?」
雄「うん…」
亀「!」
(今、返事した?!)

俺はビックリして瞳に浮かんだ涙を手で拭って中丸の顔を見詰めたけど、やっぱり中丸は眠っていて返事したように感じただけのようだった。

ソレでも俺はその偶然が嬉しくて
投げ出された中丸の手を握り小指を絡ませて指切りげんまんした。

亀「指切りげんまん♬ウソついたら、針千本飲〜ますっ♬」
指切った!…と、小指を離そうとしたら中丸の小指が絡まったまま離れなくて…っ(笑)
俺は思わず苦笑したっ

亀「中丸ぅ〜指切りげんまんさせないつもり?本当に『妊活』しちゃうぞっ♥︎うわっ!」

俺がふざけて騒ぎ過ぎたせいか、
寝ている筈の中丸が小指を離したかと思ったら思い切り身体を抱き寄せて来た!

雄「うーん…大丈夫、大丈夫だよ…かめ…」
亀「…なかまる…っ」

抱き寄せた俺に寝言で「大丈夫」だと念を押す優しい中丸。

俺はそんな中丸が大好きで…

亀「うん…そうだね…大丈夫だよね…」

そう、中丸の腕の中で小さな声で言った。

切ない思いと嬉しい気持ち。
俺は両方感じて胸いっぱいになった。
(きっと、中丸となら大丈夫だ。きっと、大丈夫。)

心の奥に刻みながらいつしか中丸の温かなぬくもりに包まれて
登る朝日の中
俺も満ち足りた気持ちで眠りについた…


『君の秘密は、僕のモノ【おまけ】』

お※し※ま※い


【あとがき】

本当に短いお話ですみません。
m(_ _)m
本来なら、本編に書くべきお話でした。思い付くのが少し遅かったと反省してます。
ひょっとしたら、あとから修正するかもです。m(_ _)m
その時はご了承下さいませ。
m(_ _)m



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