キセキと赤司様の犬

□幼馴染みっていいね
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赤司にバスケ部入部を勧め…いや脅された翌日。
よく寝れなかった莉宮はいつもより1時間早く目が覚めてしまった。
バスケ部は朝練があるから敦はもういない。
珍しく寝坊しないで朝練行ったんだな、とか思いつつ顔を洗う。
顔を上げたときだった。


「敦!?」


鏡に映った自分の後ろに立っていたのは、もう学校に行ったと思っていた敦だった。
驚いて振り返ろうとした瞬間、敦に抱え上げられた。
「うわっ!?
な、なにすんだ敦!?てかなんでここに…」
「それはこっちの台詞だし。なんで家にいんの」
「はぁ?
…ってちょい…あ、つし…っ!?なにすんだよ!」



莉宮を抱えた敦は部屋に入り、莉宮の服を脱がし始めた。
突然のことに思考停止する莉宮だったが、すぐに敦の手を掴んで止めようとする。
だが体格差、身長差の激しい二人。莉宮が敦に勝てるわけなく。
あっという間に制服に着替えさせられた。
玄関に連れていかれ、ドアを開ければ。





「やぁ、おはよう」
「…………。」


…バタン。


「いやいや、俺まだ夢見てんだよ絶対そうだっt」


ガチャ


「俺の顔を見た途端閉めるってどういうことだ?ん?莉宮。」
「ぎゃあああああ!!」
「酷いな、叫び声まで上げるなんて」
「うわぁあスンマセン!?」





莉宮の後ろにいた敦がひょこっと顔を出した。
「赤ちーん、言われた通りに莉宮ちん連れてきたよぉ」
「ご苦労、紫原」





「さぁ、部活に行くよ」

赤司様は素晴らしい笑顔でそう言いました。
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