進撃ss

□痴漢に気をつけよ!
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偶々いつもより1本早い電車に乗った

普段の電車でも時間に余裕はあるのだが、今日は生徒会の仕事があり余裕を持って行く事にした


いつもの電車は全く混んでおらず、ゆとりがあり好きなのだが
この電車は通勤ラッシュに引っかかっているらしい

電車の中は満員で、正直息をするのも苦しい

揺れる度に皆揺れるし、そのせいで居場所がちょくちょく変わり安定しない




「……っ、?」


ふと、身体に走った違和感

…揺れたせいで誰かの手が尻に当たったのだろうか

こんな満員電車だから、それはあり得る話だ


特に気にせず、そのまま鞄を抱え位置を維持する



「……っ!?」


またやってきた、尻辺りへの違和感

今度は事故的ではなく、故意的に思われる触り方

…俺が男だって、分かっていないのか?


確かにこの人混みだと、顔を認識するのは難しいし

いやけど、ズボンだぞ?

制服でズボン履く奴なんて、野郎しかいないだろ

「っひ、ぃ……」


考えている間にも、手はどんどん明らかな動きになっていく

尻を揉まれて、撫でられ、時折孔付近をコツコツと叩く


冗談じゃない!男子で痴漢に合うなんて!!


直ぐに助けを…と思ったが、それはどうだ

人混みの中、声を上げ助けを呼んで、それで?

即座に手を引っ込められたら終いだ
しかも特定出来ない。残るのはただ“痴漢にあった男子”か“勘違いした男子”という事実だけ



助けを求めるのは、得策ではなかった



「っふ……ん!!」


ズボン越しに、性器をやわやわと撫でられた

嘘だろ、男子目当ての痴漢じゃねぇか…!


「ぁ、ゃ!……っ」


ファスナーが開けられ、下着をずらされる

そのまま性器を掴まれ、上下運動が始まった


「ゃ、ひぁっ…ぁ、」


何とか声を抑えようとするが、男子の性感帯であるそこを攻められると嫌でも声が出てしまう

ギュッと鞄を握りしめ、快感に耐える


声を出さないのに気分を良くしたのか、そいつは手を動かす速さを速め、どんどん高みに追い上げていく


「ふあぁぁっ…!」


イくっ…!!
と思った時に、その手は止められた


「ぁ…、は……」

さすがに電車内でイってしまうのはマズいと思ったのだろうか

満員、そして五月蝿い電車の音から、俺の声は後ろの痴漢にも聞こえてないはず

となると…手の感触だけでイくかどうか分かったのだろうか

うぇ、気持ち悪ぃ


だが、そんな悠長な事言ってられない


今のうちに手を払って、何とかして適当に次の駅で降りないと…!!



「ぅ、っひゃ!?」



突如、異物感を感じる尻孔

指が1本、ありえない所に侵入している

訳が分からなくて、頭の中がショートしそうだ


「ひ、ぅあっ、ゃ…!」


ぐにぐにと押し広げられる感覚が気持ち悪い

本来排出すべき所に、何故異物を入れるのか

未知の行為に恐怖と不安に押しつぶされそうになる



「ちょ、まっ…や、やめっ…!」

「ん?君、ココをどう使うのか知らないのかなぁ?大丈夫、おじさんがちゃんと教えてあげるよ…」


小声でそう囁いたクソジジイに、悪寒が走る

使う?そこを?何の事だ

完全に俺の知識外で、この先何が起こるのかも甚だ検討もつかない


「、いぁっ…!!」


グパァ、と孔が広げられる

そして、そこを擦るように当てられる、生暖かい肉棒


「ーー…っ!!!」


まさか

そこに、これを?


「ゃ、やだっ!まっ、いやっ…!」

「いいの?声出したらバレちゃうよ?」

「っ……」

「んじゃあ、処女は頂くねー…!!」



いやだ、やめろ、気持ち悪い、触んな、離れろ、いやだいやだいやだいやだいやだ!!!


だれか、だれかたすけて…!!!






「…何してんだ、クソが」

「っは、ーーっぁ!!!」



右側から聞こえてきた低い声

その瞬間、俺の下半身を支配していた手が消えた

後ろで、先程まで囁いていた声の持ち主であろう奴の呻き声がか細く聞こえる


「今のうちに身なり直せ」

「っ!!はいっ…」


言われてハッとし、すぐにズボンやらを正常に戻した

性器はまだ熱を持っているが、こんなもの気持ち悪さで時間がたてば萎えるだろう


チラ、と横にいる助けてくれた人の顔を見ると、意外にもその身長は小さかった


「…てめぇ、糞野郎。今日のところは見逃すがな…次こんな事してみろ、お前のソレは削がれると思えよ」


そう言い残し、俺の手を引いてその人は停車した駅に降りてしまった

最後に見た痴漢野郎の顔は、えらく呆け面だった




「…何ともねぇか」

「えっ?あ、はい…ありがとうございました」

「いや、いい」


改めてその人を見てみると、やはり小さい

しかしスーツをしっかり着こなし、如何にも大人という感じだった

…カッコいいなぁ


「あの、何かお礼…」

「いい、あれも仕事でもあるからな」

「?」

「…警察だ。」



あぁ、なるほど

不思議とその事実に簡単に納得してしまった


「お前、いつもああなのか?」

「いや、いつもは1本後の電車で…今日は偶々、」

「…まぁ、如何にもああいう野郎共が好きそうな顔だな」

「?」


ああいう野郎共とは、さっきの痴漢の事だろうか

警察である人には、顔の質で趣味に合うかも理解出来るのか

凄いなぁ



「…3両目」

「え?」

「3両目の2つ目の扉、そこにいつも俺がいる。
またこの時間の電車乗る時は、そこに乗れ。安心だろ」

「…!!!」


まさかの、お言葉だ

この人は警察の鏡かもしれない、いや日本の鏡だ

見ず知らずの子供を一度助けただけで、こんなにも親身になってくれるなんて

いっそ毎日この電車にしようか、なんて事も思ってくる


「っはい!ありがとうございます!」



胸の高鳴りは、ただの尊敬から来るものだけでは無いような気がする




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痴漢話大好きです(((
何故バレないのかと思いますが、それは痴漢のテクニック!←
もっと痴漢話書きたいですww

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