進撃ss

□可愛い恋人
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地下室に行ったら、エレンはベッドに座り待機していた、

施錠しに来るのを待っていたのだろう、忠犬のようで可愛い

俺が入ったのを確認した途端敬礼の体勢をとったエレンに一言告げ、敬礼を解かせる



「いい、解け」

「はっ」


流石に訓練兵で指導を受けただけはある

俺は直接調査兵団に入ったからあまりそうはならないが


「…、……」

「……?」


と、ここでエレンの様子が若干おかしいのに気づいた

手をもじもじと絡ませて、正座してる足も少々うねらせている

さて、どうしたものか

あざとくてこちらとしては顔のニヤけを抑えるのに必死だ


「エレン、」

「、はい!」

「どうした?」

「ぇ、あ、いやっ、えっと…」


ゴニョゴニョ
そんな擬音語がしっくりくるような口振りだ

顔を真っ赤にしているエレンを観察するのは癒されるし楽しいが、それでは何の解決にもならない

うねる足が気になり、その正座された部分を見てみる



答えは直ぐに出た



「…何だ、お前ヤりてぇのか?」

「やっ…!!?」


寝間着のズボンを緩やかに内部から押しているモノは容易に想像がつく

まぁエレンぐらいの歳ならよくある話

むしろエレンは性欲に疎いんじゃねぇかという程そういう事をしないのであるが



「ぁ?じゃあやりたくねぇのか?」

「………、」


そう言うと「う゛、」とでも言ったように顔が歪み、伏せてしまう

肩を見てみるとプルプルと震えている、子鹿みたいで実に愛らしい事だ



エレンと俺は恋人関係だし、そういう営みもしている

今更恥ずかしがる事なんざねぇのに、まだ初で恥ずかしがる所は俺のお気に入り

それ故、自分のサド心が沸々と沸き上がってきてしまい、虐めたくなる


「何だ、したくねぇなら俺はもう行くぞ」

「っ……!」

「ほら、鎖繋ぐから手貸せ」


俺を見つめる目は涙を溜めて、今にも崩壊しそうだ

立っている俺とベッドで座っているエレン

つまりそのうるうるとした目で見上げられてる訳で、それを直視してしまった俺もう゛、となる


止めろ、ヤりたくなるじゃねぇか。まぁいつでも大歓迎だがな




「ぁ、その…リヴァイ、兵長…」

「…何だ」


わざとらしく、無表情で尋ねる

エレンは一瞬「ぅあ、」という声を出して、口をギュッと噤んだ

だから可愛いから止めろ、死ぬ

「ぁ、あの…」

俺のシャツをキュ、と掴んで、その涙を溜めた瞳をこちらに向けて、眉をハの字にして


「や、ヤっちゃ、ダメ、ですか…?」



拒否する訳など無かった 
 
 
 
 





――――――――

ただ可愛いエレンとメロメロなリヴァイが書きたかっただけ

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