ガンダムW
□聖なる夜に重なる想い
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原因は風呂から出たデュオだ。
若干不機嫌な顔をしながら端末をヒイロの手から取り上げ、テーブルの方へと投げた。
「何をする」
「別に今日ぐらいいいじゃねぇか。なぁ...」
デュオの口がヒイロの耳元へと近づいてゆっくりと告げる。
「シようぜ、ヒイロ」
全く...と溜息をつきながらデュオの顔を見る。行為の前に誘ってくる妖艶な笑みが余計にヒイロを煽り立てる。
散々我慢していたんだ、少しくらい酷くなっても文句は言わせん。
「いいだろう、だがここまで煽って、後悔するなよ」
座っていたベッドに引き寄せデュオを組み敷き覆い被さる。彼の耳を食み、時より噛んだり舌でなぞりあげる。その度に僅かに震える体。耳から口は離さずに、指先だけで胸の飾りを弄り始める。周りをなぞったり時よりつまみ上げたりすればデュオの口から声が漏れ出す。
「あ、んっ...ふ、あ、やぁッ」
「相変わらずの感度だな」
「ンなこと、いう、な...も、耳やめっ...」
目元あたりが既に赤くなっている。耳を弄るのをやめる。そして首から腰付近まで口付けをしていく。何ヵ所かは所有印を残しつけていく。
指で脇腹をなぞればビクビクッと反応する。その反応に笑いながら指先は下の入口へと向かう。
「ふぁ...あっ!」
「何だ、さっき自分で慣らしてきたのか?」
あまりにも容易に指が入っていったのだ。デュオは小さく頷く。
「だって、我慢出来なかったし...」
それに...
早く繋がりたかった。
そう言われて流石に卒倒しそうだった。
「お前は...どれだけ煽れば気が済むんだ」
「...?」
「覚悟しろ。何を言われても止められんからな」
「え、ちょ、まっ...ッ!?」
ヒイロの指がデュオの中へとさらに侵入し、内壁を探るように推し進める。奥あたりの少し硬い部分に触れた瞬間だ、デュオの体が大きく震えた。
「あっ、やめ、そこ、は...!」
「何がダメだ、言ってみろ」
再び同じように押せばデュオはビクビクと震え上がる。
「あ、あぁ!だ、めぇっ!あっ、や、ひぃ...ろ!」
「言ってみろ、何が欲しい」
奥を指で弄るのをやめずそのまま話し出す。デュオからすればたまったもんじゃない。言葉の殆どは喘ぎ声となり口から出ていく。
「ん、んっ!あ...ひぃ...ろの、」
「...」
「ひ...いろのっ、がほしっ...!」
ヒイロの口がニタリと笑う。デュオはその顔が好きだった。情事中しか見られないその顔はオレだけのモノ...。
「いいだろう。望みのものをくれてやる!」
「は、あぁ!...あ、はいって、きたぁ!」
ヒイロのものがデュオに中へと挿入る。下からの圧迫感にデュオは歓喜する。久しぶりなのだ、二人で共に過ごし休日にこの行為を行うこと自体が。そしてこの行為自体繋がっている、溶け合っている感覚が好きだった。
「ふぅ、ん!あ、ああ、あ、やぁ!」
「嫌じゃないだろう?嘘は言うな」
抽送をさらに早める、粘着質な音が余計にデュオを刺激する。
「や、あぁ...」
「相変わらず音にも弱いな」
ヒイロは姿勢をデュオの方へと倒し耳元へ口を近づけ責めていく。
「やめぇ...!あ、あっ!」
だんだんとデュオの体がビクビクとし始め、終わりが近いことが示される。
「ひぃ、ろ、イっちゃ、あっ!」
「そうか、そろそろ俺もだな」
はじめよりさらに顔が赤く、目元も赤くなっているデュオ。扇情的な表情。ヒイロを高めるには十分すぎた。
耳元からデュオの口へと移動し、重ね合わせる。
「ふぅ、ん、...!んっ、んぃ、ふ、はぁ!」
「ふ、ぅん...」
長いキスのなか、デュオの脚はつっぱり震えていた。
「あ、あっ、や、いっ、い、くぅ...!」
「ふ、っく...!」
嬌声をあげて達したデュオ。締め付けはヒイロを離さないというようにぎゅうぎゅうと絞るようにないへきがうごく。
ヒイロの白濁はデュオの中へ、デュオのものはヒイロの腹部へとかけられた。
「っ、はぁ...」
「...大丈夫か?」
「そう思うなら、もうちょっと優しくしてくれよ」
「それだけ喋れるんだ、問題ないな」
「ちぇっ」
「ほら、抜くぞ」
「ん、やだ...」
「おい、そこまでにしておけ。これ以上煽られると俺が持たんぞ」
デュオがふわりと笑い、ヒイロを抱きしめる。ヒイロは一瞬驚いたが、ふっと笑い同じようにデュオを抱きしめた。
「このままで、もう少し...」
ベッドの上で抱きしめ合った。
彼らの夜はまだまだ終わらない。
End