ガンダムW
□台風
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風も雨も強い日。
そんな日じゃどこも行けないだろう?
だから……
「おいデュオ……」
「なんだ?」
「邪魔だ、本を読めない」
「いいじゃねぇか、たまにはこうやってじゃれたって」
お前は犬か、そう突っ込みたくなる言葉だった。
確かに最近デュオとは遊んでいない。
「デュオ、遊びたいのか?」
「おっ、いいのか!?」
「あぁ。だが……」
抱きついているデュオを一瞬でヒイロの前に移動させ彼の着ているTシャツの中に手を入れる。
「やっ!いきなりやめろって」
「こっちの遊びだがな」
耳元で囁けばデュオの顔は真っ赤だった。
「冗談だ……コーヒーでも入れてやる」
そう言ってヒイロはキッチンへと向かった。
「…………あいつ、誘うだけ誘ったまま放置したな…」
そしてまた悪巧みを考えるデュオだった。
END