ガンダム00

□刹那もこたつで丸くなる
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経済特区東京。基本的に東京はあまり雪がふらない。ニールはもともと寒い地方の生まれだから慣れているようだが、刹那は違う。彼は中東出身のためほとんど雪とは縁がない。それ故結構寒がりだったもする。そのおかげでニールにぴったりとくっついてくる刹那を拝めるためもっと寒くなってくれりゃあいいのになんて考えているニール。

「ロックオン...寒い...」
「そんなせっちゃんのためにI〇EAで炬燵って言うのを買ってきたぜ」
「何だそれは」

また大きなものを増やして...という眉間にシワを寄せる刹那に笑顔を向けながら話す。

「冬に使うもので、簡単に言うと暖かいテーブルだ。ほら出してやっから刹那も手伝ってくれ」

大きなダンボールの中に入っていて刹那も渋々手伝う。寒すぎる、これから脱出できるなら今寒くても我慢すると言ったところだろう。

説明書に従いながら組み立てていく。テーブル本体と上の台の間に布団をかける。
ちょっと大きめテーブル型炬燵。刹那を見ると、物珍しげに見ている。大きなカーネリアンの瞳が揺れるほどに。

約三十分くらいで組み立てることが出来た。高さもちょうどよく刹那に合うように買ってきたかいがあった。

「ロックオン、これで完成か」
「あとは、コードをコンセントに繋いで、スイッチを入れれば...刹那、中からちゃんと付いたか見てくれ。ただ、光は見すぎるなよ」
「了解した」

炬燵の布団をめくり中へ入る。丁度いい暗さにちょっとほんわりとする暖かさ。言われたとおり見てみればちゃんと赤外線の明かりもついている。

「付いているぞ」
「よし、これで完成だ。取り敢えず手を洗ってきてから入っとけ。暖かくなるぞ」

コクリと刹那が頷いて洗面所で手を洗いに行った。ニールといえば、ついでに買ってきたみかんをこたつの上にセットする。これで全て揃った。ニールも手を洗いこたつに入る。
いや、恐ろしい...

「せつなぁー、ちょうど暖かくなってるぜ」

お前も入れと促し入らせる。するとすぐに椅子ではなく床に降りる。
ニールは気になり刹那を見やればこたつの布団を被り嬉しそうに目を細めていた。

「暖かそうだな刹那」
「あぁ。だがニール、こっちに来てくれないか?」

刹那は寝転んでいるスペースの後側をニールが入れるくらいに空ける。

「何だ?ここに入れってか」

ニールも刹那同様こたつに潜る。丁度いい暖かさが二人を襲う。暑すぎることもなく丁度いい。
するとニールの前から衝撃が来る。
何かと思えば刹那がニールの前から抱きついている。ニールには全然届かない身長だから、胸にあたりから顔をあげる刹那と目が合う。

「この方が、暖かい...」

そう言って刹那はニールに抱きつきながら眠りについた。

これ以降冬に経済特区東京へ行ってほしいとスメラギから言われると嬉しそうな顔をする刹那が見られると艦内では話題になった。


End

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