ガンダム00

□ハロとお留守番
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「ハロ、ハロ」

そう言いながら耳と言えるべき場所をパタパタさせている。

ここは経済特区日本の刹那の借家だ。
ロックオンとともに来ている。
数時間前にロックオンは外にお買いもの行ってくるから刹那は家でハロと留守番よろしくな!
と言われ現在ハロと留守番真っ最中。

「セツナ!セツナ!」

オレンジの大きい球体が転がってくる。

「どうしたんだハロ」

「アソンデ!アソンデ!」

時より…いや結構頻繁に刹那と遊ぶことを望むハロ。特に刹那は何かをしなくてはならないということもないから、構わないというとハロに何をしたいか尋ねる。

「オハナシ、オハナシ!」

話をしたいとせがまれる。
それは遊びのうちにはいるのかと訊けば入ると答える。ハロがいいならと刹那も了解する。

「セツナ、ロックオン好キカ?」

飲みながら聞こうとミルクを口に含んでいたその状態で突然そんな事を聞いてくるハロ。
ピンポイント過ぎてミルクを吹き出しそうになるのを止める。

「何だ急に、何故そんな事を聞く?」

ハロが目を点滅させながら言う。

「アレルヤ、ティエリアヨリ仲イイ」

刹那はよく見ているのだなと感心する。
アレルヤとは話をするがディエリアとはなんだかんだいつもケンカみたいになってしまう。
いや、一方的に怒られてる時の方が多い気もするが。

「そうだな、ロックオンは好きだ」

今までの思い出を全部思い返す。
チョコを渡してすごい喜んでたりとか、内緒で誕生日プレゼント渡したりとか。
いろんなところへ出かけたりもした。

「アイツは優しいし世話焼きだ。でも仲間を大切に思っている。そんなロックオンが俺は好きだ」

そう言ってハロを抱きかかえた瞬間。

「嬉しいこと言ってくれんじゃないのせっちゃん」

「お帰り、いつもどった」

「ん?今だよ」

「オカエリ!オカエリ!」

刹那の腕の中でハロの耳がパタパタと動く。

「いいこにしてたか?」

「ハロトセツナ、イイ子二シテタ!」

ほめて褒めてというもんだから刹那とロックオンに撫でられまくる。

ロックオンが刹那の方へ向き頭をなでる。

「子供扱いするな…」

照れ隠しだとロックオンには気づかれている。

「せっちゃんも、ほらおいで」

ロックオンに手招きされるまま近づいていき、抱きしめられる。
刹那は思う、どんなものよりロックオンの腕の中が一番安心できる場所だと。
ロックオンと刹那だけの空間が出来上がりつつある瞬間

「セツナ、ロックオン、ラブラブ!」

茶化しているというより怒っているという方があっていると思う。

「ハロモ混ゼテ!」

ぴょーんとハロが跳ね上がりロックオンと刹那の間に器用に滑り込む。

「ハロ好キ?」

「あぁ、俺はハロ好きだ」

「何だよ相棒、寂しいのか?大好きに決まってんだろう!」

後ロックオンと刹那によりさんざん撫でまわされたハロであった。


End
 

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