ガンダム00

□3月3日は特別な日
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今回のミッションは、小さな紛争地域への武力介入だった。

ロックオンとアレルヤで組み、数時間でトレミーへと帰還した。

「ただいま、帰ってきたぜ……ってあれ?」

刹那がいない………
どこへ行った?

「なぁティエリア、刹那を見てないか?」

「刹那?そういえば見ていないな」

さんきゅ、と言ってスメラギやクリス、リヒティからイアンにも尋ねてみるが、誰も知らなかった。

仕方なく自分の部屋に戻ると、真っ暗な部屋に小さな影がみえた。
よく観察すると、規則正しい小さな呼吸音が聞こえた。

こっそり刹那の寝ているとなりへ潜りこむ。
すると、猫のように刹那は擦り寄ってきた。

「お帰り、ニール」

「ただいま、刹那」

小さなリップ音をたて、刹那の額にキスをする。

もそもそと刹那が動き、ニールの手を探し、箱のようなものを手渡す。

見てくれ、大したものじゃない。

そう言ってまたタオルケットを被る。

とりあえず、電気をつける。
まぶしそうな刹那を気にしつつも赤いリボンを解いて箱をあけた。

「ニールに合うと思って」


そこにはシルバーの懐中時計が入っていた。

「誕生日おめでとうニール」

「刹那……ありがとう」

刹那にのもとへ近づき抱きしめた。

「俺にはケーキなど作れない。だから………」

そう言って俯く刹那。
気持ちだけで、嬉しいのに。

なんて可愛いことをやるのだろうかと思う。

「これからも大切ニールに使わせてもらうぜ、刹那」

ありがとう、再びこの言葉をつぶやいたとき、刹那箱をあけた幸せそうな笑顔をしていた。

End
 

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