短いお話

□蜂蜜に微睡む
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・オリジナルリング男装夢主(夜空のリング)
・ボンゴレ十代目の影武者
・+10




『……綱吉?』

「んー?」

『仕事の邪魔なんだけど』

「ボスに対して酷くない?」




昼下がりの事務仕事。敵は眠気だけにあらず。

イタリアンマフィア・ボンゴレファミリーといえば、この界隈で知らない人間は居ない程の巨大ファミリー。
そんなマフィアの本部にいるのは敵対ファミリー…ではなく、我がボンゴレファミリーの十代目ボスである沢田綱吉だ。


広いソファに座りながら書類に目を通していた所へわざわざ隣に座り、あろう事が肩に頭を乗せ寄りかかられている。



『読み難い上に眠気のデバフ掛かって襲ってくるんだけど』

「どうせ今日はそれしかないし、明日に回しちゃえば?」

『それがドン・ボンゴレの言葉か…?』

「俺はもう今日やる気ないし、さ」

『またリボーンと雲雀にどやされるぞ……って、おいこら』




肩に寄り掛けていた頭を離したと思えば、そのまま私の太腿に乗せられる。
呆れたように見てみるもそんな視線はお構いなしといった様に彼は満足そうに笑った。

諦めて視線を書類に戻すも、視界の隅に見える蜂蜜色の瞳が気になって仕方がない。






『…せめて寝てくれないか?』

「なんで?」

『視線が気になる』

「気にしないでいいのに」

『あつい視線のせいでシカトも出来ないんだよ』

「特等席で恋人の顔を眺めない男がいると思う?」

『………はぁ…』




完全に集中力も切られた
書類を机に置き戻して、ソファの背もたれに背中を預けてにやにやしている恋人の髪を軽く撫でた

後でお目付役の彼らに怒られるんだろうなぁと沈んで行く思考に、そのまま意識も手放した







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