壊れた世界、希望の国

□第二章
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「こりゃ酷ェ…」


通報を受け、現場に到着した真選組
現場に入るなり、沖田は愕然とした

店内は滅茶苦茶
椅子はあらぬ場所にひっくり返っており、料理は散乱
扉は外れ、窓ガラスは割れていた
しかし、それよりもまず目を引くのは


店内の
『色』だった




壁は真っ赤に染まり、天井までも赤色になっている
そこは、まさに赤い部屋

足を一歩踏み入れれば、床に流れ出た血液で歩く度にピチャリと音がした


強烈な匂いも鼻をつく
その生臭い匂いは、決して料理のモノではなく、動物から出る特有の匂いだった

沖田は腕で鼻を覆うと、あまりのに酷い光景に顔をしかめ
最も赤いテーブルに近付いた

後ろでは、隊士達が耐えきれずに嗚咽をもらしている



見れば、そこには三個の物体
物体と言う言葉が適切なソレは、最早人間ではなかった




「こいつァ…化け物にでも襲われたのか…?」









 
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