番外編
□ツバサ
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『!!』
「どうしたの?」
『諏訪姫様……』
「美琴ー」
『鋼丸ー』
ゴンッ
抱きつこうとしたが足を滑らせ転ける
「大丈夫?」
『えへへへー////』
「母上、動いて平気なのですか」
「えぇ、今日は調子がいいから」
『ねぇ、ぎゅってして』
「なんだよ、急に」
『お願い』
ぎゅ
「これでいいか」
『うん』
「じゃ、またな」
『………ね、』
グイ、チュ
「………////」
『好きよ。あなたが一番。これまでも、これからも』
「美琴……」
『またね、』
去ろうとする手を掴む。
「俺もだから」
『へ』
「俺もお前が一番だから」
『………ありがとう』
『さようなら、鷹王』
『久しぶりですね、侑子』
「そうね」
『月がいなくなりました』
「そのようね」
『世界のバランスが崩れてしまいます』
「ええ」
『私が、月になります』
「対価は」
『彼の……一番であること』
「彼のこと、大切なんでしょう?」
『これぐらいを対価にしないと、釣り合わないでしょ?世界の理をくずしてはならない』
「美琴」
『私は待ちます。ループした時間を突き破ってくれる存在が現れるのを』
「辛い思いをさせるわね」
『……あなたも、苦しんでる
お互い様でしょう…侑子』