BLEACH

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『…ん』


遥は目を覚ます
見覚えのある天井
頭がぼーっとしてうまく働かない


(あれ?
あたし、たしかルキアを助けに…!)


遥ははっとして起き上がろうとする


『…ぅあっ!』


だが全身が酷く痛んだ
痛みのおかげで冷静な思考を取り戻す


(そうだ…、あたしは結局ルキアを助けていない!
一護と石田は重症、…もしくは死んだ。
そしてルキアは尸魂界で処刑される)


遥は目を閉じる


『わかってたはず…』


何をわかっていたのだろう…
それは遥自身にもよくわからなかった
ただ今は、冷静を装わなければ気が変になりそうだった


(とりあえず今の状況を把握しないと…)


遥は自分の服が違うことに気づいていた


(なんか前にもこんなことあったな…)


遥は誰かの気配がしたように思い、扉へと顔を向けた
そこには大輪の花が咲き誇る白地の着物を着た、黒髪、褐色の肌の美女が立っていた


「やっと目が覚めたようじゃの」


女は遥と目が合うと近寄ってきた


『誰…?』


遥は驚きを隠せない
自分が今いるのはてっきり浦原の店だと思っていたからだ


「なに、儂はお主の敵ではないぞ?」


女は楽しそうに笑う
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