ONEPEACE

□アーロンパーク
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天気は良好、船はナミのもとに真っ直ぐ向かう。サンジの別れにヨサクは感動しては思い出しては泣いている。
舳先に座るルフィはヨサクにもう泣くなと話すと背伸びをして、ナミを早く連れ戻すと意気込んでいた。


「ナミを連れ戻したら“グランドライン”に行くぞー!」

「やけに嬉しそうだな。ナミさんが帰って来ても…まだ、たった6人だろ?
本当に6人で“グランドライン”へ行く気かよ。海をナメてかかると痛い目みるぜ!?」


サンジは左舷の縁に寄りかかって座っている。


「仲間集めなら“グランドライン”でも出来るさ!なんたって“楽園”だもんな」

「“楽園”?“海賊の墓場”だろ!?」

「レストラン出る前にさ、オーナーのおっさんが教えてくれたんだ」


ルフィは満面の笑顔だ。


「“グランドライン”を“楽園”と呼ぶ奴もいるんだと!
ミラも前に似たようなこと言ってたしな!しししし!」


ミラジェーンはルフィを見つめて聞き返した。
すぐに『そうですね!』とミラジェーンは笑顔で頷いた。


「クソジジイがそんな事をね……
まァ、おれはミラちゃんやナミさんが一緒なら、そこが墓場だろうが…」


サンジの妄想を消し去るヨサクの大声。


「甘すぎるっすアニキ達!だいたい“グランドライン”を知らなさすぎる!」

「なんだよ、知ってるミラが言うんだから楽しいトコだぞ、きっと!」

「この際、ミラの姉貴は問題外なんす!アニキ達の事です!」


左に座るヨサクを見てミラジェーンは呟く。


『私って……問題外なんですか』

「おい、ヨサク!ミラちゃんに問題外ってどういうことだ?」

「ミラの姉貴は“グランドライン”で活躍してた賞金稼ぎ!おれやアニキ達と違うんです。
今回だってその辺の認識があれば、ゾロのアニキ達もあっしと一緒に引き返したはず!」


ヨサクは膝を力強く叩く。


「ナミの姉貴が向かった場所が恐ろしい奴のもとかってことくらい、理解できたはずなんす!」


しかし、ルフィとサンジはヨサクの必死な話も飽きて食事をしようとしていた。


「そこになおれ!」


涙を流し怒るヨサクは真剣な顔で二人に王下七武海・世界政府公認の七人の海賊達の話をした。


「あの“鷹の目のミホーク”も!七武海の一角を担う男なんです」

「あんなのが七人もいんのかよ!」


ルフィは足を叩いて驚いている。


「ミラちゃんは知ってんのか?」

『はい』

「どんな奴らなんだ?」


ミラジェーンは指をおり数えながら名前をあげた


『サー・クロコダイル、
ドンキホーテ・ドフラミンゴ、
暴君バーソロミュー・くま、
海賊女帝ボア・ハンコック、
ゲッコー・モリア、
海佼のジンベエ…』

「海賊女帝か……どんな女性なんだ?」


サンジは目を閉じメロリン妄想に馳せる


『凄く綺麗な人みたいです。なんでも、見た人を石にするとかって』

「へー、石!?強ェんだろうな。しししし!ワクワクするな!」

「何、言ってるんですか!アニキ達!ミラの姉貴も煽らねェで下さい」

『え? ……ご…ごめんなさい』


ミラジェーンはヨサクに注意されてシュンとして黙った。
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