「なぁブチャラティ、この書類どこに置いとけばいいですか?」
「ブチャラティ、言われてた任務完了したぜ。」
「ねぇねぇブチャラティ、今ケーキ食べてもいいか?」
我らがリーダー、ブチャラティは今日も変わらずメンバーからよく頼られてる。
「あぁ、書類は俺の机の上に置いといてくれ。それと任務が完了したなら、夕方までに報告書を頼む。ケーキは夕飯前だから控えておけ、ナランチャ。」
自分の彼氏がこんなにも仕事ができる幹部だと、仕事中ってわかっていてもついつい見惚れてしまう。
私が見惚れるのも仕方ない。自分の彼氏だってことを抜きにしても、ブチャラティは格好よすぎる。
自慢の彼氏なんだ。
でも、ブチャラティは私が彼女だからって特別扱いなんてしない。
逆にされても私がイヤなんだけど、なんかみんなのブチャラティって感じが最近自分の独占欲をつのらせている気がする。
矛盾してるのはわかってるけど、わがままで子供っぽい私がいるのは確かだ。
でも、私はみんなでブチャラティを中心に集まっている時が1番好きな時間。
私はこのチームのみんなが大好き。
ある日
『ねぇブチャラティ、みんなどこに行ったか知らない?なんか見当たらないんだけど。』
「そのことなんだが、ジョルノ達が今日1日くらい二人で過ごせと気を使ってくれたみたいだ。」
『えっ?どうゆうこと?』
「大きな仕事も終えたばかりで、今は少し暇な時期なんだ。
せっかくだし二人でデートでもしようか。」
思いがけないブチャラティからの誘いに私の胸は高鳴った。
『うんッ!!ブチャラティと行きたい!』
ブチャラティはニッコリ微笑むと、私に向かって手を差し伸べて少しおどけたように
「お手をどうぞ?」なんて言うもんだから、私は手を繋ぐんじゃなくてブチャラティの腕に抱きついた。
ブチャラティは私のすることがわかっていたかのように、結構勢い良く抱きついたつもりなのにしっかり私を受けとめてくれた。
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