今日の夜ななしは、ギャングの任務を任されてミスタとともに敵地に乗り込んだ。
任務は完了したものの、その過程は予想よりも難攻し、援軍としてジョルノに助けてもらっていた。
一応ななしもスタンド使いなので、自分の身は自分で守るべきであったのに
今回はジョルノに迷惑をかけてしまって申し訳なく思っていた。
そして今深夜3時。
怪我の処置をするために、ジョルノななしはリビングのソファに神妙な面持ちで座っていた。
というのも、ジョルノとななしは最近思いが通じあった恋人同士。
ジョルノがななしをどれだけ心配したかは、想像がつくだろう。
「じゃあ、いきますよななし…。」
『いっいやだぁ…。ジョルノッ、優しくして。』
いつも強気で男勝りなななしが、怪我をしたことに加えて、ジョルノのスタンドによる治療の痛みへの怯えにより、いつもより9割増しで可愛くジョルノの目には写っていた。
ジョルノはそんな姿にドキドキしつつも、まずは怪我の治療を優先していく。
「あともう1つ!我慢してください!」
『いでぇッ!!』
まぁこの二人には甘い雰囲気なんてものは存在しないが。
「ねぇななし。なんで今日は無茶をしたんです!?ミスタを楯にしてくれば怪我をせずにすんだでしょう。」
『えっ!!こいつ何言ってんの!仲間のミスタをそんな風にできるわけないじゃん。
あっさり怖いこと言わないでよ。』
「ホントにななしは優しすぎますね。
というか僕以外の男からななしを守ってもらうなんて癪なんで
僕が行くはずだったんですけど、ブチャラティとの急用ができてしまって。
援軍要請が来たときは、飛んできたんですよッ!
ななしは女の子なんですから、自分の体は大切にしてください!」
ジョルノの説教がまた始まった。
チームのメンバーは、これを知ってか知らずか、すぐさま姿を消した。
薄情な奴らだ。
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