5部

□怪我の功名
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今日の夜ななしは、ギャングの任務を任されてミスタとともに敵地に乗り込んだ。
任務は完了したものの、その過程は予想よりも難攻し、援軍としてジョルノに助けてもらっていた。

一応ななしもスタンド使いなので、自分の身は自分で守るべきであったのに
今回はジョルノに迷惑をかけてしまって申し訳なく思っていた。





そして今深夜3時。

怪我の処置をするために、ジョルノななしはリビングのソファに神妙な面持ちで座っていた。

というのも、ジョルノとななしは最近思いが通じあった恋人同士。
ジョルノがななしをどれだけ心配したかは、想像がつくだろう。

「じゃあ、いきますよななし…。」

『いっいやだぁ…。ジョルノッ、優しくして。』

いつも強気で男勝りなななしが、怪我をしたことに加えて、ジョルノのスタンドによる治療の痛みへの怯えにより、いつもより9割増しで可愛くジョルノの目には写っていた。


ジョルノはそんな姿にドキドキしつつも、まずは怪我の治療を優先していく。

「あともう1つ!我慢してください!」

『いでぇッ!!』

まぁこの二人には甘い雰囲気なんてものは存在しないが。



「ねぇななし。なんで今日は無茶をしたんです!?ミスタを楯にしてくれば怪我をせずにすんだでしょう。」

『えっ!!こいつ何言ってんの!仲間のミスタをそんな風にできるわけないじゃん。
あっさり怖いこと言わないでよ。』

「ホントにななしは優しすぎますね。
というか僕以外の男からななしを守ってもらうなんて癪なんで
僕が行くはずだったんですけど、ブチャラティとの急用ができてしまって。
援軍要請が来たときは、飛んできたんですよッ!
ななしは女の子なんですから、自分の体は大切にしてください!」


ジョルノの説教がまた始まった。
チームのメンバーは、これを知ってか知らずか、すぐさま姿を消した。

薄情な奴らだ。






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