魔法少女リリカルなのはStrikerS 過負荷の仮面をかぶる過負荷の少年

□第一章
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これは、ある日テンプレのように死んでしまって神様からチートをもらって転生という訳でもなく、ある日現実の世界から異世界にトリップした訳でもない。

ただ、小さな少女をかばって、殺人犯に殺されて目が覚めれば赤ん坊だったというだけの話。

だが、その少年は前世の記憶がなかった。

いや、普通なら前世の記憶など覚えている者などいないのだ。だから、少年は普通に育っていっていくのだと誰もが想像出来ると思う。

そう、【普通】だったらだ。その少年は親から虐待を受けていた。

しかし、少年はまだ子供、大人の力には勝てない、少年はただ、黙って虐待を受けるしかなった。親の暴力を受けながら少年は思った、

『何故、僕がこんなにいたい思いをしなくちゃならないの?』と、

すると、親の暴力が止まった。

少年は目を開けてみた。

そこにはうずくまって、うめき声をあげている両親がいた。そう、少年が受けていた痛みをその二人に【押し付けた】ように。

 その出来事があってから少年は親に捨てられ、友達には化け物と言われ、虐めを受けていた。
少年はまた思った、

『こんな奴ら、消えちゃえばいいのに』と、

すると、その少年がいた世界は、少年を残して全ての人間が消えた。

そう、全てが【なかった】ように。

そして、少年は思い出した。自分は何者なのか、この能力は何なのかと、そして、少年はある町を見つけて、この世界がどんな世界なのかを・・・・・

少年side

「そうか、そういう事だったのか。」

あの時、少女をかばって死んだのだとようやくわかった。
そして、この世界に転生というものをしたらしい。

なぜ、らしいと言うと、僕は死んでから今さっき意識がはっきりしたなかったのだ。
前世でよく見ていた二次元小説風で言うと、死んだら神様に会う、などといった物が多いが、僕はただこの世界に転生?したのだと思われるからだ。

僕は、自分がいた世界を抜け出した。
どうやって?っと言われれば、たまたま空間と空間の間を偶然に見つけたのだ。
その中に入って抜け出したのだ。なぜ、抜け出すの?っと聞かれれば僕がいた世界は第22管理世界と言う。
この名前で大体わかると思うが、この世界は、「魔法少女リリカルなのは」の世界、つまり、アニメの世界だ。

あのまま、あの世界にいたら管理局が異変に気づき、調査にやってくるだろう。
その時に、僕だけいると知ったら間違いなく僕が疑われるだろう。
だから、僕は抜け出した。

しばらく空間を移動してある世界についた。
その世界は、このアニメの舞台である地球、海鳴市である。
この世界にいれば、中々管理局も手が出せないだろう。

僕は、このアニメは好きだ。本当は彼女達の力になりたいと思っていたけど、僕のこの過負荷(ちから)は闇だ。そして彼女達は光だ。
光(プラス)と闇(マイナス)は反対の位置にある。だから、僕は彼女達の力にはなれない。ならば、『僕』は彼女達の進む物語を支える【敵】となろう。

ん?自分の世界の人を消してなんとも思わないのかって?
・・・だって、『僕は悪くない。だって、悪くないんだから。』あぁ、こんな事を思ってしまうなんて、僕はとことん過負荷(マイナス)だなぁ。

そうだ、前の僕はもう死んだ、これからは「■■■ ■」と言う名前は捨てて、この過負荷(のうりょく)を持っていた者の名前を貰おう。
これから、『僕』の名前は・・・・・





          『球磨川 禊』




今、過負荷の少年が動き出す。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 過負荷の仮面をかぶる過負荷の少年 、始まります。
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