ワン魂

□第27訓 そう言われると気になる
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歓迎会の終わった次の日、朝ごはんを食べにやって来たのは神楽と新八だけだった。

「おはようございます」

「おはようヨ」

神楽と新八は元気よく挨拶するとロビンが見ていた新聞から目をあげにっこり微笑んだ。

「おはよう。ふふ、朝から元気ね」

「あら、あんたたちギントキはどうしたの?」

ロビンの隣で朝のコーヒーを飲んでいたナミが一人足りないことに気付き首を傾げる。

「ああ、銀さんなら二日酔いでダウン中です」

「全く、弱いのにあんなにガバガバ飲むからいけないネ」

新八と神楽はいつものことだと慣れたように言った。

「二日酔いか。久しぶりに聞いたな、そんな言葉」

「あっ、ウソップさんにチョッパー君」

「よお」

銀時の話をしていると寝起きのウソップとチョッパーがやって来た。

「飯ぃぃい!!サンジ飯ぃぃい!!」

そのあとをすぐに大きな声をあげながら入って来たのは我らが船長ルフィである。ルフィは自分の定席に座ると飯〜飯〜とご機嫌に身体を左右にフリフリさせた。

「ん?んん?あり?ありり?」

そして、ご飯前に珍しく何かに気付いたのかキョロキョロ辺りを見渡した。


「どうしたんでしょう?」

「肉でも探してるんじゃないの?」

新八が首を傾げるとナミはきっぱりと言った。しかし、今回探してたのは肉などではないようだ。

「なぁなぁ、シンパチ、カグラ。ギントキは?もしかしてまだ寝てんのか?……よし、俺が起こしてきてやる」

誰も何も言ってないのに自分の言葉のみで答えを導きだし、立ち上がるルフィ。そんなルフィにナミたちは驚き青ざめた。

「う、嘘でしょ。あのルフィが……一口も食べ物食べずに食堂から出ようだなんて」

「大変だ!!嵐がくるんじゃないか!?」

「ええ!?嵐来るのか!?」
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