銀色
□第4訓 運命の出会い?
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「ジュリア!!」
「カリーヌ!!」
ピンク色の綺麗な長い髪をなびかせ2人の女性はヒシッと抱き合った。
そしてにっこりと嬉しそうに微笑む。
親友同士の感動の再会である。
「お久しぶりね。ジュリア」
「ええ、カリーヌ」
カリーヌの言葉にジュリアは頷く。
カリーヌは、ジュリアに向かってにっこり微笑むとショウヨーを見た。そして深々とお辞儀をする。
「我がヴァリエール家にようこそ。ミスター・デクトロンディ」
「いえいえ、此方こそお招き頂きありがとうございます」
カリーヌの言葉にショウヨーは首を振って自らもお辞儀をした。
銀時はメイドからもらったジュースを両手で落とさないようしっかり持ち、グビグビとゆっくり飲みながらその様子を見ていた。
ふと、カリーヌと銀時の目線が合った。カリーヌは銀時を見ると目を見開いた。銀時は不思議そうに首を傾げる。
「ジ、ジュリア。あの子がギントキ君?まぁまぁ、なんて可愛いのかしら!!」
カリーヌの言葉に嬉しそうにするのは、親バカ両親、ショウヨーとジュリアだ。
「そうでしょう。そうでしょう。ギントキは本当に可愛いでしょう!!」
「うふふ、ギントキは神様が私たち夫婦に与えてくれた子天使なのよ」
ショウヨーとジュリアは嬉しそうににっこりと微笑む。そんな両親にギントキは恥ずかしそうに頬を染めた。
「ええ、本当に可愛いわ。こんな可愛い子が将来義息子になるかもしれないなんて……最高だわ」
カリーヌの言葉にショウヨーと銀時は首を傾げた。
「「義息子?」」
そんな二人にジュリアはまるで悪戯成功っといった感じに笑った。
「ショウヨー、実はね。私カリーヌと約束してたの。将来性別の違う子供が産まれたら結婚させようって」
「え?そ、そうなんですかッ!!……それで相手の子は?」
ジュリアの言葉にショウヨーは目をパチクリさせた。そして、とりあえず否定前に相手の子を見てみようと聞いた。
ちなみに銀時はジュリアが何を言ったのか理解出来ずに固まっている。
「そういえば、まだ私も見たことないわ。カリーヌ、ルイズちゃんに会わせてもらえる?」
「ええ、喜んで。ジェローム!!今すぐルイズを此処に」
カリーヌは執事のジェロームを呼びつけてルイズを連れてくるように言った。
ルイズが来る間、ジュリアとカリーヌは昔話で盛り上がった。ジュリアの昔話には、ショウヨーもギントキも興味深々である。
「それで、この子ったら……モンスターを全滅させたんですのよ。ほんと、あの時は驚きましたわ」
カリーヌの言葉にギントキはジュリアをチラッと見て心の中で呟いた。
(やっぱり、母上強いのか)