短ブック

□狩りの獲物は一匹のみ
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「ゥロォォォォォォォォォォォォッすぅえんぷぁあああああああああああい!」

「近寄んな変態」

授業終了のチャイムと同時に俺に抱き着こうとしてきた変態を俺は迷うことなく蹴り上げた

「きゃんっ!先輩ったら痛い!でも先輩から受ける痛みなら・・・・っ!」

しかしそれをものともせず立ち上がる

こいつの名前はセレナ

一つ年下の後輩だ

「ほざいてろ変態」

「先輩と会話が成立して〜るぅぅぅぅ」

「今すぐ耳鼻科にいけ」

今の会話のどこが成立していたというのだ

俺はこいつと会話したつもりはない

「ロッロー先輩・・・・」

真剣な顔して俺を見つめるセレナ

・・・・・・変な言動さえしなければかわいいのにな

・・・・・って俺は何を言ってやがる

こいつがかわいいとか、んなの錯覚だ

「私の事をそんなに心配してくれるなんて!結婚ですね!」

「てめぇは今の会話の何を耳に入れてやがった」

ああ、やっぱり錯覚だったな

こいつが変態すぎて感覚がマヒしやがったんだ、絶対
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