短ブック
□僕の真意を全て受け止める君へ
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なんでだろうね。
みんななんで、私の事を嫌いって言うんだろうね。
私は何にもしてないし、何も話してない。
なんで私のことをそんな目で見るんだろう。
なんでそうやって暴力をふるったりいじめたりするんだろう。
「な〜んてね。」
どんなに嘆いたってこの事実は変わらないのだから、嘆く意味もないよね。
だったら私も貴方達を嫌いになればいいよね?
そうすれば、嘆く必要もなくなるもの。
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「バーカッ!本当にトロいんだから。」
「服汚れてんじゃない。これで洗ってあげるわっ!」
バシャッ!!
「キャハハハッ。」
はぁ・・・本当に物好きな人たち。
こんなことだけの為に水が入って重たいバケツを投げるなんて。
「何よその目・・・生意気なのよっ。」
痛いなぁ、もう。
あーあ、また痣が出来ちゃう。
別にいいけどさ。
痣が出来る事だって日常茶飯事。
なにより、心配する人間なんて誰一人としていない。