短ブック
□本音以外は受け付けない
1ページ/4ページ
「でさぁ、あいつったらさぁ。」
「まじで?!」
「えぇ!?それ本当に?」
ああ・・・・めんどくさい。
なんでこんなことをしないといけないんだろう。
嘘の笑みに全てを隠して、心を見せているようにする。
なんてバカな行為だろう。
こんな演技に騙されるこの人たちもバカだ。
しかしそれも心の奥にそっと隠す。
だってこの人たちと私は友達。
それを態々険悪にする意味もない。
その後の報復だってめんどくさいし。
「セレナもそう思うでしょ?」
「うん!もちろん!」
そう言えば大抵のことならどうでもできる。
「だよね〜。」
「で?他にはないの。」
「そうね〜。」
こんな生活には慣れっこだし、つまらないのも当然。
・・・・・っとそこで一瞬、ある人物と目があい、そして静かにその人物は唇を動かした。
私が黙って頷けば、その人物は教室を出て行った。
「セレナ?どうしたの?」
「ん?ああ、次の授業ダルいからサボるわ。じゃあね〜。」
「ずっる〜。」
「いさぎいいな〜。この不良娘!」
「はいはい。」