短ブック

□そして噂の彼と私
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『今日は全国的に晴れるでしょう』

そう言ったお天気お姉さんの言葉を信じた人たちはみんな思っただろう。

思いっきりはずれてるじゃん!

窓の外はどしゃぶりの大雨。

午後三時位からこの調子で降り続いてる。

授業が終わった生徒たちは傘を持っている者はすぐに帰宅。

そして持ってない者はその場で待機、という二手に別れた。

しかしいつまでたっても止まない雨に、待っていた者たちもしびれをきらして鞄を傘代わりにしたりして帰っていった。

それを私は部屋の中から見ながら呟いた。

「うっわぁ・・・みんなよく帰れるな〜。」

あっ、先に言っておくけど私は傘を忘れてないよ?

ちゃ〜〜〜んと鞄の中に傘を入れてきた。

・・・・というよりおばあちゃんに言われて入れた。

うん、あなどれないな先人の知恵。

ああ、それでなんで私がここに残っているかというと・・・。

「セレナさん?ちゃんと聞いてますか?!」

「はいはい、聞いてま〜す。」

説教をされてるからで〜す!

イェ〜〜〜イ!

・・・・うん、何も良いことないね。

「先生・・・たぶんもうしないんで帰らせてください〜。」

「貴方その『たぶんもうしない』は何回目かしら?!」

「う〜ん、ほぼ毎日の割合?」

「毎日です!」

ケッ・・・細かすぎんだろクソババ。
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