短ブック
□答えが出てる問題
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「先生〜!もう5時だしいいでしょ〜!」
「お前は何言ってんだ。まだ後2時間は勉強できるだろ。」
「うっへ〜。」
私は思いっきり机に突っ伏して窓の外を見る。
オレンジに輝く空が眩しくて私は目を細める。
「ほら、さっさとプリントをやる!」
「・・・・や〜d・・・・ごめんなさいごめんなさい。やります。」
先生が教科書を丸めて殴りかかってきそうだったので私はすぐにプリントをやり始める。
・・・・・何故こんなことになったかというと、それは数学の時間まで遡る。
☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆
「そして次に・・・・。」
(やっば・・・何この授業・・・まじ眠い。)
暗号のような問題が黒板に書かれていく。
私はそれを見ながらうつらうつら・・・と頭を揺らしていた。
(やばい・・・目を覚ませ、セレナ。他の事を考えるんだ!)
私はそうして先生の頭に注目した。
(そういえば先生ってかつらかぶってるんだよね〜。)
以前たまたま、偶然、先生がかつらを外しているところを見てしまったのだ。
人気のないところだったので私と先生以外、誰もいなかった。
もちろん、私は誰にも言ってない。