短ブック

□彼はれっきとしたドSです
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キーンコーンカーンコーン・・・・。

授業終了のチャイムが鳴ると同時に私は弁当を持って席を立ちあがる。

「ナミ!行ってくる!!」

「はいはい。せいぜい捕まらないようにがんばりなさいよ。まぁ、どうせ捕まるだろうけどね。」

「不吉なこと言わないで?!今から行けば絶対に捕まらないから!」

「へぇ、捕まらない・・・ねぇ。」

「!!」

私はバッと自分の後ろに振り返る。

そこにいたのは私の天敵であるロー。

「ゲッ・・・・ジャッジャアワタシハコレデ・・・。」

「クククッ。なんでかたことなんだ?」

がしっと音とともに肩を掴まれる。

「うっ・・・いやだぁぁぁぁぁ!放せぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「静かにしろ。周りに迷惑がかかるだろ。」

私はズルズルとローに引きずられていく。

「セレナ〜。がんばってね〜ww」

「ナミのバカ野郎ーーーー!」

なんとも他人事なナミに怒鳴れば逆に言いかえされた。

「毎回捕まってるあんたに言われたくないわよ。」

「クククッ。だとよ。」

「ううっ・・・。」
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