短ブック

□神さえ敵わない
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それは私がローの部屋で本を読んでる時だった。

ゴロゴロゴロ・・・・。

「!!!」

「雷か・・・・セレナ?」

雷が鳴った途端本を置いて窓にはりつく私。

「雷・・・はやく光らないかな〜。」

「クククッ。お前怖くねぇのか?」

「うん。怖いって言う人が分からない。」

なおもゴロゴロ・・・っと音を鳴らす雷。

グランドラインでは気候が安定しない。

しかし最近は水中を移動することが多かったので中々お目にかかれなかった。

「可愛くねぇ女だなぁ。」

「雷を怖がるのが可愛い女なら私可愛いのやだ。」

「クククッ。」

窓の外を見ている私にはローの表情は見えない。

それでもなんとなく分かる気がする。

きっとローは本を机の上に置いて私の方を見てる。

ずっと一緒にいるんだからそれ位は分かる。
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