短ブック
□僕は早く大人になりたい
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「ロー!起きて!」
「・・・っせぇ。」
私の日課。
それは毎朝ローを起こすこと。
朝って言ってもローの朝は11時だけどね。
「うるさくないもん!ローが起きないのが悪いんだもん!」
迷惑そうに下から私を見上げるロー。
「俺がうるせぇっつってんだ。うるせぇに決まってるだろ。」
「はわっ!」
首根っこを掴まれて床に落とされる。
「いっだーーーーい!ローのバカ!!」
「ああ?」
今度は不機嫌そうにベッドの上から見下ろしてくる。
「食堂に行くから早く起きろ。餓鬼。」
そう言ってすでに扉の前に立っている。
「起きなかったのはローじゃん!それに餓鬼じゃない!!」
「てめぇは十分餓鬼だろ。今何歳だ?」
「じゅ・・・・10歳だけど・・・・。」
「なら十分餓鬼だ。」