シリーズ☆
□一択問題にこうべを垂らす
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「トーントーントーン!」
何の変哲もない道を楽しそうに歩くセレナに笑みがこぼれる
「セレナ」
「なーに?ロー!」
俺の数歩先を歩いていた少女は小走りで俺の足元に来る
顔を最大限に輝かすその姿は本当に『可愛い』と思う
「いや、呼んだだけだ」
そう言って抱き上げてやれば嬉しそうに俺の頬を触りだした
「えへへ〜、へんなローだー!へんてこりん!」
「くくく、そうか?」
「うん!へんだね、ロー」
「そんな俺は嫌いか?」
「ううん!だーーーーーーいすき!」
腕、いや体全体を使って好きだという事を表現する
ああ、本当に可愛い
何がどうしたらこんなにも可愛いものが生まれるんだと思う程にだ
「そうか」
顔を少し近づければセレナの方から頬ずりをするあたりも可愛い
「くくく」
「どーしたの?」
「いや、セレナが可愛いと思ってな」
「えへへ〜?そーおー?」
「ああ」
返事から何から可愛すぎる
頭が狂っちまいそうだ