シリーズ☆

□開いた口に針は無用
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「うっ・・・はぁ・・・っひぐ」

顔を赤くして苦しそうに息をするセレナ

あまりにも高すぎる熱にまゆを顰める

「せっ・・・船長?セレナは・・・」

「ああ、これはケスチアだな」

腕にある赤い斑点と症状それを見れば一目瞭然だ

たっく・・・・だから外に出したくなかったんだ

昨日着いたこの島は太古の島で高温多湿の密林があった

好奇心旺盛なこいつは止めるのを聞かず食糧調達に行くクルーについて行きやがった

「42度・・・・危ねぇな」

息をすることすら苦しそうなセレナを見て自分の顔が歪んだのが分かった

「船長、セレナ大丈夫ですか?」

扉に隠れて言うクルー

その後ろに何人もいるんだろうな

「ああ・・・幸いな事にこの船には抗生剤があったからな。もう少し遅れてたらもっとひどくなってたかもしれねぇが・・・」

俺の言葉にクルーたちは青くなった

しかし現状位知っててもらわねぇと困る

「ヘタしてたら重感染・心筋炎・動脈炎・脳炎になってただろうな」

「そっ・・・そんな・・・」

青くなってた顔が今度は赤くなっていく

青くなりすぎると赤くなるんだなと余裕のない頭で考える

「・・・お前ら、行くぞ。あまりここにいてもセレナの体に悪い」

ペンギンがクルーたちを押し出して最後にこう言って出て行った

「他のクルーたちが刺されていないか確認しておきます」

セレナがケスチアになったのは有毒ダニに刺されたのが原因

その為だろう

「ああ・・・・ペンギン、悪いな」

「いいえ、早くセレナが元気になるといいですね」
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