☆誕生日&イベント

□一分一秒がおしいんです
1ページ/1ページ

「さ〜さ〜の〜は〜さ〜らさら〜」

真っ暗でいて星の光で眩しい空を見上げながら思い出した曲を歌う

「ふ〜ふ〜ふ〜ふ〜ゆ〜れ〜る〜」

うろ覚えなのはご愛嬌をいう事で

決して子供心を忘れた訳じゃないんだからね!

・・・なんの言い訳だ、こら

っていうかご愛嬌って言葉気に入ったかもな〜

よし、今度からいっぱい使おう

「うろ覚えなのか?」

「?」

後ろから聞こえた声に首を上に向ける

声で分かっていたがやはりというかペンギンが立っていた

「うん、全くのうろ覚え」

「そうか、隣いいか?」

「どうぞどうぞ」

律儀に聞いてきたペンギンはなんて紳士なんだろう

この行動が紳士なのかは不明というか私の弱い頭では分からないけどペンギンは紳士だから紳士な行動という事にしよう

説明長いのもご愛嬌

よし、一回使った

「天の川でも見てたのか?」

「うん、でもどれがどれかよく分かんないってのが本音かね?」

「何故きいた」

「気分というかなんというか?

「相変わらず不思議なやつだな」

笑いながら頭を撫でてくれるペンギンに笑顔になる

ペンギンに頭を撫でられるのは気持ちよくて好きだ

少し空いていた隙間を埋めるようにペンギンに近づく

「そんなにぴったりくっつくと暑くないか?」

「ううん、これがいい。ペンギンは暑い?」

「いいや、全く」

「そっか、ならいいよね」

ぴったりくっついた距離にとても嬉しくなる

「セレナは織姫に憧れたりしないのk「絶対ない」・・・そうか」

あ、言葉の上にかぶせたのにペンギン怒らない

やっぱり紳士

「何故だ?」

「ん?」

「普通女なら憧れるもんだろ?」

「あー・・・そうかもね。でも私は絶対にないな、ない。」

眉間に皺を寄せてそう言う

もうこれでもかって位顔をしかめる

でも眉間を小突かれたから力を緩める

「だって、一年に一回しか好きな人に会えないなんてヤダもん」

「ああ」

「私は毎日ペンギンと会ってたって足りない位なんだから」


一分一秒がおしいんです


「毎日でも午前午後でも一時間置きでも足りない」

「そうか」

「ペンギンは多い?」

「いや、いつだってお前の隣にいたいな」

「タラシめ!」

「天然タラシに言われたくないな」

「?どこが」

「あ〜・・・・とりあえず好きだ」

「?私も大好き」

END
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ